少し古いが昨年末にシャープと東芝が液晶パネル事業で提携のニュースをきっかけに、日本の電機業界はこの先、提携や株取得による統合といった再編に加速がつくのでは?というニュースを今回の日本出張ではかなり耳にした。確かに以前から折にふれて話していることだがPC事業ではすでにソフトもCPUもマイクロソフトとインテルに取られ、最後の希望としていたメモリーも韓国勢にやられ、民生機器でいえば、IPODの出現に手も足も出せず、最近では御手芸のはずであった液晶、プラズマも韓国、台湾勢の猛攻に何とか持ちこたえようとしている状態。こんな中での再編には、その目的が自分の期待通りであれば正直なところもろ手を挙げて賛成したいところなのだが、果たして本当の目的は何なのか?という点に関してどうもモヤッした感が否めない。これらの再編ははたしてほんとうにグローバルな視点から海外の列強に対して日本がシェア奪回に向けて立ち向かっていこうというものなのか?もしくは自社の設備投資の軽減と利益の確保により国内でのシェア争いを優位に展開するためのものなのか?もし前者であれば本当に大喜び!古い保守的な体質を捨てて新たな生産体制の構築や市場の分析にも分野の統合によって今まで以上に期待が持てるところだが、後者であれば将来的な期待は残念ながらできないのが率直な意見だ。日本の企業を見ていると同じ商品での業績が1社が赤字だと他も赤字。1社が黒字なら他も黒字といいった個性というか特徴のなさを以前から感じる部分が多かったのだが、ただ国内の需要や利益を重視するための再編であれば外から見たら没個性の「ひとつの会社の」のように見えなくもない商品部門の内部統合で、終わってしまうような気がする。これが逆に変な意味で他国の漁夫の利になってしまわないことを願うばかりだ(もし後者ならの話です)。
少なくとも私個人としては、6ヶ月後のNEWSで「ヨーロッパ、アメリカ市場でシャープ、東芝連合がSAMSUNG,LGの大型液晶パネルのシェアを奪回!」の記事を心待ちにしたい。
Archive for 雑感
電機業界再編に対する一考察
TECHWELL小里社長の講演会を聴いて
11月28日に、半導体メーカーTECHWELLの小里社長の講演会を聴いた。小里社長には、かつて起業家支援の活動をしていた際にお世話になったことがある。この小里社長率いるTECHWELLは、単独でアメリカで起業した日本人社長として初めてNASADAQ上場を果たす、という快挙を成し遂げた会社だ。その小里社長が起業からNASADAQ上場までの話をしてくれた。
もともと日系企業の半導体部門の営業担当から会社の融通の無さと報酬への疑問から起業にいたった経緯や、会社の運営を通して上場までの流れを非常に端的に説明してくれた、その話の中で特に興味をもったのは、会社の経営と上場へのプロセスにおいて、超優秀な人材の確保とそれをマネジメントするチームワークがいかに重要かという事。加えてそのマネジメントにおいてメンタルな部分では同じ志を持ちその目標達成に向けては”頑張るという根性”が重要であるという点だった。ともすれば個性が強くなりがちな秀才エンジニア達を”同じ志と根性”という点で纏め上げていくというのはある意味非常に独特ではあるが一番基本的なことではないかという感じがした。もちろん、そのまとまりの背景にはストックオプションというインセンティブがあることは否めないが、かれら秀才エンジニアたちの手によって確実に売れる商品を開発し、短期間で製品化していくという方法で、上場を達成したのだからものすごく説得力がある。
もうひとつは、日本人の社長でありながら、日本からの投資を最初から一切期待せず、海外、特に台湾、韓国といったエリアからの資金調達を中心にしている点、併せて製品も日本よりは先にアジアやヨーロッパのマーケットを中心に販売展開していたという点だ。小里社長自身が今までの会社員の経験で、日本企業の融通の利かなさや物事の決断に時間がかかりすぎる点などを重々理解してのポリシーだと思うが、私自身も常々主張している内容と方向性が同じだったので興味深かった。
投資に関してのコメントで”日本の投資家は会社員であるからリスクを負うはずがない”と断言されている点など非常に共感がもてた。私自身は残念ながらというか、投資にはまったく無縁で会社を運営しているので生意気なことはもちろんいえないが、アメリカの会社の動きのダイナミックな部分との比較を考えれば、その最初の重要なポイントである資金調達という点で、既に日本とアメリカでは歴然とした差があることを感じざるをえなかった。
こちらにいる日本人の起業家達は残念ながらその安易さ(だと思うが)ゆえに日本の市場を最優先にしたり、日本からの投資を期待したり、はたまた日本の政府関係のインフラに何とか付込んで、ビジネスの展開をしようと、してしまったりする傾向が高いのではないかと思う。かく言う私もアメリカにある日系メーカーを相手に商売しているのだが、ホンキで上場を考えたりするのであれば、まず日本との関係という概念を最初から払拭するとが先ず重要なのではないかとつくづく感じてしまった次第である。
やっぱり為替はわからない
ここ2週間ほど、株価の乱高下(特に下落)に呼応するように、為替のレートも乱高下している。円高の傾向が強くそういう意味では、弊社にとっての痛手も大きい。3週間前までは1ドルが120円を超えていたと思う。それが一時112円台まで上昇。その差は10円近かった。換算レートで10円違うということは1,000万円単位で考えると100万の変動になる。ウチのような小さい会社が100万円の利益を捻出するためには少なくとも1,000万円の売り上げが必要だ。それがこのレートの変動であっという間に消えてしまう。恐ろしいことだ。もちろん、そのリスクを回避するためには、全てドルで決済できればいいのだが、日本の中小企業との取引が中心、まして円取引の慣習にどっぷりと浸かっている環境でドル建てでの商売はまず出来ない。また銀行で為替をヘッジ(予約)することも出来るのだが、そのための手数料が派生するのと同時に、売買の期間までが厳密に決められてしまうので、これまたへたをすると逆に利益を失う羽目にもなりかねない。そんなわけで為替の相場をみては一喜一憂する今日この頃である。でも、この為替相場で何百億円もの売り買いを毎日しているディラーが存在している。このくらいの単位でびびったりして居る自分には彼らの神経と精神力はまったく理解不可能だし、自分には絶対無理だとつくづく思ってしまうが、いわば究極のギャンブラーたちの、その精神力は見習いたいとも思う。
「フューチャリスト宣言」を読んで
「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫さんから、最新刊の「フューチャリスト宣言」を頂いたので早速読ませていただいた。本書は脳科学者の茂木健一郎さんと梅田さんの対談を中心にまとまられたもの。インターネットによって変わりゆく社会をどのように理解し、それらのツールを生かしながら可能性を追求していくか。またそれによってもたらされるであろう近未来の世界をどのように生きていくか。という詳細について様々な角度から語られている。細かい内容に関する感想は別にして自分にとっては正直なところ、すごいインパクトだった。というのも理由は簡単で、自分自身が本誌に書かれている検索エンジンやBLOGやYOU TUBEといった現在すでにTOOLとして使っているサービスや技術について、ただ便利だとか面白いといった範疇でしか認識していなかったものが、実は別のもう一つの世界を構築してしまうほどのすごいものであり、その奥深い部分は自分の想像を絶する可能性があるということがわかったからだ(というか知らなかったほうがおかしいんですが…)。少なくともYAHOOやGOOGLEが世の中に出てくる前からシリコンバレーにいながら、このような大変革を客観的にしか眺めてこなかったり、欲を出して恥ずかしい話、ただ株に走ったり利殖の手段としてしかITバブルを考えていなかったであろう情けない自分とは違い、同じ地で、このような流れをここまでの洞察力をもって(特に2000年以降)掘り下げて考えてこられた梅田さんに脱帽(もちろん「ウェブ進化論」の衝撃と併せて)。そして同じことを何度も言うようだが何より自分自身が、この地でITバブルのゆりかごから墓場(ITバブルが崩壊した2000年までを一応区切りとして)までを体験してきたのに、それが自分自身の生業にほとんど生かされていないと言うか、そういうことをあまり考えても来なかったことへの後悔というか反省を促すきっかけとった一冊になった。
本書では、グーグルの到来を日本においては幕末以来の「黒船」と表現しているが、幕末日本の黒船到来をうけて、それに委縮せず逆に触発されてグローバルな可能性を見出し、国際社会へビジネスでの殴りこみという野望を抱いて奔走していた坂本竜馬のように、自分もこの21世紀の黒船に触発されて自分の分野で可能性を追求する、とにかく理屈抜きにそんな未来に賭けるフューチャリストになりたいと思った。
さて、そのためにはどうしたらいいのか?私の今の生業は製造業、いわゆるものつくりに深くかかわっている。この業界では、このようなインターネット、ウェブを中心とした社会から見た場合、自社商品のマーケティングやオンライン販売、物流を変える手段としてのIT化は非常に効果があるようにも思えるが、具体的なスペックの詰めやQC、改善アイデアの模索やコストダウンのための行程管理など、実際に現場に足を運んで確かめないことにはどうしようもない業務が大部分を占めていることも事実だ。オフィスに座って現場の生産状況をモニターの数字で把握しているだけでは、やはり現場のコスト軽減、改善や品質管理は難しいと思うが、これをいかに最新のインターネット技術をもって変えていくか、その可能性を追求してみる事は十分にやりがいと手ごたえのあるものだと思う。もちろん今はまだ具体的なアイデアもないし非常に難しいとは思うけれども、せっかくシリコンバレーにいるのだから、このゼロではないであろう可能性に、これからは少しづつでも力を注いでみたい。
P.S.梅田さん、本当にありがとうございました!
再びダラス空港にて
今回の出張で再び立ち寄ったダラス空港で見たSAMSUNGの携帯広告の巨大オブジェ…
日本の携帯メーカーもこのくらい気合いを入れてアメリカに再上陸してもらいたいものだ!日本の市場で限りのあるコマを奪い合うのはもうやめて、GSMもCDMAもすべて標準装備にして世界市場に打って出る気概のあるメーカーははもうなくなってしまったのか…??
寂しいな(最近こんな思いばかりしている…)。
I-Phone発売で思った事
先週の金曜日にアメリカではAPPLEのI-phoneが発売された。各販売店の前には、開店前に購入をもとめるファンの長蛇の列ができたという。アップルの基本的なデザインを踏襲した精錬されたデザインは確かに持ち歩くのにもファッショナブルである。おまけに操作性は抜群にカッコイイ!タッチパネル形式だがその豊富な操作性(たとえば指の動かし方で画面を拡大、縮小できるとか)は本当に驚異の世界だ。おまけにアイコンをはじめとしたグラフィクスも、これはもうお手芸だけあって秀逸な出来栄え!脱帽である。でも機能はどうか?基本的に電話に加えてカメラ、インターネット、MUSICプレーヤー、MAPその他で、特別目新しいものはなさそうである。I-PODのときもそうであったが、最近思うことは、どうして日本のメーカーがいち早くこのようなスタイリッシュな製品を開発し、アメリカ市場に投入しなかったかということだ。日本の技術力を持ってすれば何一つ不可能な事はないだろう。日本に帰ればご存じのように携帯ショップや家電量販店の店頭に百花繚乱の如く並べられた携帯電話たち。少なくともそのどれもが機能的にはI-phoneと同等かそれ以上のはずだ。気概ある日系メーカーがいち早く新しいデザインと洗練された機能でアメリカ市場に参入していれば間違いなくイニシアティブをとれたと思うと何とも複雑な気持ちである。少なくとも日本でだってスタイルとデザインを斬新にするメーカーがあれば十分にシェアはとれたと思うのに、どこの電話も相変わらず五十歩百歩の容姿でがっかりする。1990年代の半ばまでは、ほとんどの日系携帯電話メーカーはアメリカでの生産をしていた。それが2000年に入ると一斉に撤退。いまでは京セラがOEMでわずかに生産しているらしいが現在こちらの店先で日系メーカーの携帯電話を見かける事はほんのちょっぴりのSANYO製を除いては、ほとんどなくモトローラ、NOKIAとLG,SAMSUNGに市場は席巻されている。日本ではどのメーカーも価格競争に巻き込まれ、たいして利益を生むこともできないが、その利益を数で補うために連日徹夜状態だとP社の生産工場担当課長が話していた。発売と同時に品薄状態のI-phoneの販売価格は$600(8GB)だ。利益率はきっと高いはずである。日系各社の重労働と奮闘を尻目に高利益で高笑いのAPPLEが目に浮かぶ。
電子技術立国を自負しながら井の中の蛙が心地いいのか、マーケティング戦略の脆弱により海外市場においては美味しいところは、みんな持って行かれてしまって、そのために強いられている苦労が快感に変わってしまっている感のあるニッポンの家電メーカーの最近の不甲斐無さを、I-phoneの発売によっても感じでしまっているのは私だけだろうか?
Eメイル
先週まで日本出張。最近はPCと携帯電話を持参すればどこでも極端な話どこにいても仕事をすることができるようになった。自分がEメイルアドレスを最初に持ったのがたしか1995年だったと思う。それまでの通信手段は電話とFAXだけだった事を考えるといまはEメイルに携帯電話と本当に便利になったと思う。その分仕事から離れにくくなってしまった事は事実だが当然こなせる仕事の量も数倍になったのではないかとふと考えてしまう。効率が良くなった分、残業が減ったかというと日本で働く友人たちを見ているとそうでもないらしい。相変わらず家に帰れるのは9時だ10時だと話している。ではその効率のが良くなった影響はどこに出ているかというと、どうも人員の削減につながっているらしい。
さてEメイルだが、これを利用し始めた当時、あるEコマースの講演会で「Eメイルは非常に簡単で効率的な通信手段なので、その分迅速に返信をすることがエチケットだ」と講師の方が話していて、なるほど確かにそうだと感心した記憶がある。最近あたらめてそのような側面から見てみると、かなり個人差があるようだ。ただ私とメイルのやり取りをする人たちの傾向から言うと忙しい人ほどメイルの返事が早い。そしてその人たちは大概会社の第一線でエグゼクティブもしくはオーナーの立場で重職につき、バリバリ活躍している人たちだ。一概にはもちろん言えないが、こんなところにもビジネスマンの器量が表れているような気がする。
メキシコの賃金
今日はサンディエゴからボーダーを越えていつもの仕事場であるティファナへ。知り合いで来年よりここで工場を立ち上げるKさんのオフィスを訪問した。話の中でメキシコの今の賃金(給与)事情を伺う。
正直言ってびっくりした…。現地で仕事のできるマネージャーを採用しようと思ったらネットで5万ドルは必要だという…ネットで5万ドルということはグロス では少なくとも8万ドル、これに保険や年金などのベネフィットがつくから、大体9~10万ドルの計算になる。日本円にしたら1000万円を優に超えている わけだ…。これは間違いなくシリコンバレー(アメリカ)のマネージャークラスの賃金を上回っているのではないかと思う(ちなみに物価の高さが全米一といわ れているシリコンバレーを含めたカリフォルニア州の平均賃金は$42,000だそうだ)。
現在メキシコの通貨であるペソは1ドルに対して大体10ぺソぐらい。そんな感覚で今までずっとメキシコの賃金を解釈していた。つまり、所得と物価は大体ア メリカの7~8分の1ぐらいと理解していたし、この人件費の安さがメキシコで生産するひとつのメリットだと思っていたが、この話を聞いて今までの概念が崩 れてしまった。確かに実際のワーカーレベルでは現在でも大体1,000ドル~2,000ドル程度らしいのだが、管理職の給与の高さは驚きであり、これは間 違いなく製品価格に反映されるわけである。Kさん曰く「それでも優秀な人材の確保は難しい」との話だった…。
ティファナは別名テレビジョンバレーとも言われ、日系の大手メーカーのほとんどがここでTVの生産をしている。年間2,000万台近いTVがここティファ ナで生産されているそうだ。特に最近は価格の下落が著しいTV市場にあって、ここメキシコにおける生産コスト、特に人件費のメリットは既に過去のものに なっているとなると、この地でTVを生産するメリットはアメリカ/南米という大市場に近接していること(在庫を最小限に抑え、市場のフィードバックをいち 早く吸収する)だけなのだろうか?そうなると、この先、東南アジア(特に中国)からの価格の追従にどのように対応していくのか??
そうでなくともTV市場は現在なんと月に$500ずつ販売価格が下落しているそうである。このしわ寄せを一番蒙る立場にある出入りの業者の自分としては、なんとも複雑な気持ちになってしまった…。
岐阜でのセミナー
10月11日にJETROの招請で岐阜で「シリコンバレーに学ぶ製造業のビジネス戦略」というタイトルで講演会をしてきた。何かと話題の岐阜県庁をはじ め、問題の前知事が建てたという豪勢な建物の数々をまず見学させてもらう。講演を行った大垣のSOFTピアの1Fホールにはなんと織田信長の銅像まであっ た。
観客は約30人ほど。シリコンバレーのものつくりの実態とアジアの人々の同地での活躍。そして日本の製造業がどうも後手後手に回っている感のあるアメリカのコンスーマー市場の実態を話す。
実際のところ、どのような印象を持っていただけたかはわからない。正直なところ、井の中の蛙で満足しているような今の日本の現状を見る限りでは日本の中小 企業にもっともっと元気になってもらいたいところなのだが、感想としてそのような意気込みはあまり感じられなかった。というか自分の講演自身に問題があっ て説得力がなかったかもしれないのだが…。ただ、現在の日本の状況に満足し、中近東や南米ではアジア勢に席巻されている家電製品の実情や既に日本をター ゲットとしていない韓国勢の戦略を今のうちに理解していないと、そのうち取り返しのつかない状況になる可能性も否めないと感じてしまった。
ダラス空港にて
先月出張の途中でダラス空港に立ち寄った。ターミナルでしばし時間をつぶしていたのだが、そこで目に付いたのは、SAMSUNGの広告と各ターミナルごと
に設置された同社のプラズマTV。よくよく見てみるとフライトスケジュールのディスプレイも全てSAMSUNG製だし、ターミナルの中にはSAMSUNG
モービルのブースまで設置されていた。今まで日本の独断場だったTV産業。昨今の薄型TVでもそれは変わらないばずが韓国、台湾勢の最近の追従は強烈なも
のがある。いつの間にかダラス空港を席巻しているSAMSUNGの製品は少なからずここを経由する旅行者にかなりのインパクトを与えているはずだ。日本勢
もウカウカしてはいられない。IPODの二の舞にはらないとは思うが、気がつかないところで市場は
少しづつ失われていることを(もう気がついているとは思うが)再認識する必要があると思う。
米)BEANS International Corporation代表。 神奈川県出身。1988年に渡米。10年間の駐在員経験のあと1999年に独立しシリコンバレーにて起業。同地で一貫して次世代産業を支える製造業関連の仕事を継続し現在に至る。