Archive for Yoshi Endo

自分にとってはガッカリなNEWSなんだけど…。

今回は短期の日本出張。運よく本州を縦断した台風が通り過ぎた後で飛行機は予定通り羽田空港に到着した。翌朝の朝日新聞の一面に「Iphone争奪スマホ三国志」の見出しで、KDDIがソフトバンクに続いてIphoneの発売を決定したことを報じていた。記事は、この先の急速なスマートフォーンの普及に対応するという内容が中心。唯一Iphoneの販売を行わないNTTドコモも「魅力的な端末」という社長のコメントがあったことを掲載していた。
う~ん、このNEWS自分にとってはかなりガッカリだな。いったい日本の携帯メーカーは何してるの?というかこんな状況を指を咥えてみているの??という感じ。残念ながらこの新聞記事には日本の携帯メーカーのコメントも一切掲載されていなかった。自分としては「日本の携帯メーカー、キャリアとのタイアップを強化しアンドロイド端末でスマホ市場でアップルの猛攻に応戦!」みたいな記事を期待したいところだったのだが。。
以前何度か、ここでもふれたが、、1990年代の半ばまでは多くの日本の携帯メーカーはアメリカで携帯電話の生産をしていた。それがCDMAが米国の標準規格になったとたん追従をあきらめた日本メーカーはほとんどが潮が引くようにアメリカから撤退。当時I-modeの普及で爆発的に需要が高まった日本市場に特化し、同じくCDMAを採用したヨーロッパ市場とあわせ完全に世界から姿を消してしまった。そして唯一市場として確保していた日本においてもAPPLEの普及にキャリアがもろ手を挙げて歓迎しているような状況はちょっと情けないというかなんというか、もう期待もできないのか?と悲しい気分になる(アンドロイドでもSAMSUNGのギャラクシーが幅を利かせてきたみたい)。特許などの問題で日本のメーカーはスマホを作ることができないのだろうか??少なくとも世界に先んじておサイフケータイやワンセグなどの機能を搭載した携帯を開発し、その市場をリードしてきたのは日本の携帯メーカーではなかったのか?最近は、本当にがっかりするNEWSが多すぎる…独自路線で気を吐いてネーミングまでPARAPAGOSとしたシャープのタブレットPCは最終的にアンドロイドを採用することを発表してその短い一生を終えてしまったり、SONYの会長に至っては、同じタブレットPCの発表に際し、改良こそ企業の技術力という、技術開発力で世界を席巻してきた企業ののTOPが正気とは思えないコメントを公の場でしたり…。
いやいや、ちょっとまとまりがなくなっちゃったけど、とにかくがっかりだ。というかこんなこと思ってるのは自分だけなのかな?もしそうだとしたらこれは本当にXL(エクストララージ)のがっかりだ…。

P.S.最近本当に暗い内容が多くてスミマセン…。本当は自分も景気のいい話を書きたいんです…。

ヒーローたちはどこへ消えた??

 友人のEIJIから原発内での作業用に日本で開発されたロボットがあまりにお粗末だったとの話を聞かされた。少し大きめのタイヤが装着されているが瓦礫の山を乗り越えることはできない。操縦可能範囲はわずか30m程度でおまけに外部電源が必要…。用途もよくわからないような代物だという。これが震災の後に原発内での作業用に作られたものだということなのだがロボット大国を自称する日本の製品にしてはあまりにも見劣りがするものだったと非常に残念そうに話していた。確かに日本はロボット大国として国内外にその技術の素晴らしさをPRしている感があり、国民もそういう意味では日本はロボット技術の先進国だというイメージがあるにも関わらず、今回の原発事故で実際に現場で活躍しているのは、アメリカを中心とした海外の製品ばかりという状況に疑問を持った人もかなり多いのではないかと思う。自分もまさしくその一人だ。

ある記事で読んだのだが、記者が「アシモ君はどうしてこういう時に活躍できないんですか?」という率直な疑問をHONDAの開発担当者にぶつけたところ「そのような仕様には設計されていませんので」と一蹴されてしまったという。確かに放射能の中で活動できる仕様になっているとも思えないのは確かだ。何かほかに背景がないかと思い、友人でもあり日米のロボット事情に精通しGETROBOを主催しているジャーナリストの影木さんに聞いてみたところ「いま原発で使用されているアメリカ製のロボットはすべて軍事用に開発されたもの。軍事産業がほとんどない日本では、その方面に企業が投資してロボットを開発することはない。」との返事。なるほどこれは納得できる。そして「今回の事をきっかけに日本も有事対応のロボットが開発され新しい産業になればいいのだが…。」とも話していた。確かに産業用ロボットは自動車産業の隆盛に伴い日本は絶大な市場を確保していたのだが、最近ではお掃除ロボットのルンバに代表されるようなコンスーマー向けのロボットでは外国勢の優勢が目立つとも話していた。また別の友人からは国がロボット産業に対してはかなりの補助、助成金を出しており、逆にその援助を受けた団体や学校では独自の営利目的でのロボット開発ができないとい背景もあるのでは?と話していた。加えて原発は安全と言う思い過ごしから有事対応のロボット開発に対しての補助は2003年にすべて打ち切られたとの記事も読んだ…。

 いづれにしても影木さんの話のように今回の有事をきっかけに日本はもっと今までの技術開発力を駆使して、新たな災害対応のロボット開発を真剣に、そして早期に始めるべきだ。デンソーやダイフクに代表される産業用ロボットのあの精巧な動きと見事なまでに洗練された操作性をもってすれば放射能の中でも立派に仕事をする優秀な有事ロボットを開発することは決して不可能ではないはずだ。 世界に先駆けて彼らを完成させ、そのPRを行えば(今なら極端な話、放射能の中でしっかり動作するロボットの動画がYOUTUBEなどにUPされれば世界中の原発保有国から問い合わせが殺到するだろう)、この分野でも日本は新たなイニシアティブを取ることが十分可能だと思う。しかしうかうかしてはいられない。今回のアメリカのロボット、そしてフランスの原発安全対策技術の日本への提供は間違いなく彼らのこの分野におけるエバリュエーションを実地で検証できるという営利目的が絡んでいる。自国の犠牲は何としても自国の繁栄のために生かしてもらいたい。そのためには即実行あるのみだと思う。

自分が幼少のころTVで日本(世界)の平和と国民の安全ために大活躍していた鉄腕アトムや、鉄人28号、ジャイアントロボ達は本当にヒーローであり憧れだった。それらの番組が放映されていたころから既に50年近い月日がたっている。これだけの時間が有れば彼らが現実のものとなってこのような有事に大活躍をしてくれてもまったく不思議ではないと思うのだが彼らはいったいどこへ消えたのだろう…。彼らの活躍に興奮し歓喜していた自分は、自転車に乗ったり自力で走り回ることはできても有事に全く活躍できないアシモ君やムラタセイサク君たちには残念ながら何の関心もないし魅力も感じない。今はとにかく有事に大活躍ができる本当の意味でのヒーローたちの一日も早い登場を願って止まないのだ。

ソーシャルメディアマーケティングの本質とは?

 これも少し前の事だが、シリコンバレー地方版の編集長KOSAKA君が今注目のソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)に関する講演をSVJENでしてくれた。巷で本当に騒がれていながら、「いったいSMMって何?」という部分があった自分にとって彼の話は本当に明快で目からウロコ的なものだった。素晴らしかった。結論から言ってしまえば、SMMの本質というかGOALは、BACK TO THE BASICで「よりよいサービスと優れた品質を保つ」ということに尽きるのだ。
 ご存じのようにソーシャルネットワークは、言い方を変えれば井戸端会議と伝言版がインターネットを利用したメディア系に発展したものだ。なので、その実態は口コミの発展系である。KOSAKA君はこんな例を話してくれた。近所に韓国人が経営している中華料理屋がある。間違いなく家族経営で、父ちゃんがシェフ、母ちゃんが白いエプロンをつけて給仕をしている。どう見てもPCやインターネットを使っている人たちとは考えにくい。この中華料理屋、実は手打ち麺(と思われる)がもちっとしていて凄く美味い。そして白いエプロンの母ちゃんも愛想がよくサービスも気持ちいい。さてこの店の麺を食べた客がその感想をTWITTERやYELP(こちらの口コミ情報サイト)にその美味かった感想などを書くと、その情報をみた人たちが、そのお店に来るようになる。そして同じ感想をもつと、またその感想をUPするので、お店にはどんどん御客が集まってくる。で、PCの環境に全く縁のない父ちゃん母ちゃんは、連日膨れ上がる客数に首をかしげて「一体どうしたんだろうねえ??」なんて言う事態をもたらすことになる。勿論一銭も御金をかけずに、このお店は御客を集めることに成功するわけだが、そこには絶対的に客を裏切らない、味の品質と質の高いサービスが条件となるわけだ。つまり、この基本ともいえる点さえしっかり押さえていれば、お金をかけなくともPRができるのがまさにSMMの本質だと彼は結んだのだが、まさしくその通りだな!と思った。
 ここが今までのインターネットによるマーケティングや通常のPRとの大きな違いなのだと思う。たとえば今までのお店やサービスの評価というのはGOOGLEに代表されるようにヒット数がいかに多いかで決まっていた。つまり見栄えのいいHPを作って、そこに興味をそそる写真などをたくさん載せれば、また随時新しい話題をUPしていれば、その味やサービスを実体験しなくとも、クリックの数によってそのお店が素晴らしいと評価されてしまうものだったわけだ。そして「おたくのHPのヒット数を増やしますよ!」みたいなWEB製作会社もたくさんあったと思う。通常の広告媒体を利用した宣伝も一方的に消費者に向けられるものであって広告主は、商品やサービスを購入したりした体験した人のフィードバックがあるまで、その効果はわからないのだが、まず製作費用が派生してしまうのだ。そういう意味でSMMは今までとは全く異なる方法で本質さえしっかり押さえていれば、金と労力をかけずにPRができてしまうというわけだ。
 
 

 しかしながらその品質とサービスを常に維持しながら、さらによりよいものにしているためには、それに対するさらなる努力が必要になる。そして、さらなる飛躍につなげるための新しい方策が必要になる。この部分がFACEBOOKなどが中心になって取り入れている新しいマーケティングの手法なのだと思う。そしてこれは実際の口コミと人の推薦に裏付けされたものになるので、効果はより高いものになると考えられるだけでなく、今まで大金をはたいてPRができる大手企業が中心のマーケティングの世界がひっくり返ってしまうような事も平気で起こるようなことも十分にありうるのだ。その状況をTACHWAVEの鶴ちゃんがSATISFACTIONGARRANTEEDを例に話してくれた。代官山にわずか5坪の店舗しかないこのアパレルショップはFACEBOOK上での情報発信が功を奏し、今では世界中から42万人ものLIKEを獲得し、FACEBOOK上では日本のアパレルメーカーではUNIQLOをはるかにしのぎ、世界の有名ブランドをみてもエルメスやカルティエを凌駕する地位に君臨している。つまり、世界の40万人以上の人がこのわずか5坪のSHOPの無料の情報発信を共有し、場合によっては商品を購入しているわけだ。これは凄い!同社は早くもそのブランド力でアパレルのみならず他の商品にも日本の大手メーカーとタイアップして世界制覇をもくろんでいるらしい…。ここまで来ると本当に凄い@@!!

 こちらでは早くも今までのE-COMMERCEならぬF-COMMERCEという言葉もつかわれ始めているように、これからは、いかにFACEBOOKをはじめとした新しいSMMのサービスを利用するかによって、明らかに大きく今後のPRの状況が大きく変わってくるといえる。そのためには、まず彼らの提供するサービスの本質をしっかりと理解することが大事で(自分自身FBを使用しているけどまだまだわからないことが多い…)加えて、それが特にビジネスにおいてはどのように活用できるのかを吟味する事が、いかにお金をかけず(?)に効率的なマーケティングとPRを展開するかにかかっていると思う。まさに知ったもの、早く活用したもの勝ちの感じだが、その本質には「より良いサービスと品質を保つ」という大前提があることを決して忘れてはならないのだ。

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第2のITバブル到来の予感…

  サンフランシスコに老舗のオークションハウスがある。数年前(?)にイギリスのオークションハウスに買収され、その名前の一部をとりBOHAMS&BUTTERFIELDとなったが、かつてはBUTTERFIELD&BUTTERFIELDといって東のサザビーズに対して西のBUTTERFIELDというくらい有名だった。ここではネットオークション華やかなりし今でも、昔ながらの会場でのBIT方式でオークションが毎週のように開催されている。今では年に一回になってしまったが近代、現代版画(リソグラフ中心)のオークションも開催されていて、この手の版画のプチコレクター(あくまでも売買目的ではなく観賞用という趣味なので…)だった自分はアメリカに来た当時から小遣いが少し溜まるとBITに参加したりしていたのだが、最近はなかなか手が出なくなったので、今では会場に足を運んでPREVIEWし、後から結果をネットで確認しするレベルでたのしんでいる。さて、今年4月に開催されたこのオークション、出展数はだいぶ多くウォーフォールやリキテンシュタイン、デビッドホックニーなど巨匠の作品もかなり混ざっていて非常に楽しみだったのだが、結果を見てかなり驚いた@@!落札価格は軒並み昨年の倍以上!ウォーフォールのキャンベルシリーズなどは軽く昨年の倍近く、その他人気の割にはリーズナブルだったサムフランシスやマザウェル、ジムダインなども、とても信じられないような価格が付いていた。。。これは明らかに凄い、というか変だ。
 実は同じような状況をかつて見たことがある。それは80年代後半のバブルの時だ。当時日本の百貨店ではあちこちでこの手の版画の展覧会、即売会などが開かれていて、上記ウォーフォールの作品などは軽く200万円以上で売られていた、そしてYAMAGATAとかトーマスマックナイトなど今では二足三文(だと思う)でオークションにも出てこないような画家の作品まで法外な値段で取引されていた記憶がよみがえってきた。これは明らかにバブルの症状だ。。土地と不動産の値段がウナギ登りに上昇していた当時とは背景が違うのだが、今のアメリカの状況は株価は低迷、土地不動産の価格は絶望的で、全く投資対象にはならない。そんな状況なので、投資先のない投資家たちが少しでも利益を得る事ができそうな、美術品にも注目しているように思えてならない…。
 さて、先々月になるがビジネス系のSNSサービス会社であるLINKEDINが上場(以下IPO)を果たした。当初の初値の$45に対し、株価は見る見るうちに上がりあっいう間に3倍近くまで高騰し現在も高値で取引されている。その後もオンラインラジオ局のPANDRA,などが上場。この先もGROUPONや、ソシアルゲーム系のZYNGAなどの上場が予定されていて、ここにきて新興IT系会社のIPOが続きそうな状況なのだが、はたして彼らは本当に実力があってIPOをするのだろうか??FACEBOOKやTWITTERなら新たなインフラを構築したという本当の意味での実力があり、彼らが株式を公開するというのは非常に正当性があると思うのだが、たとえばGROUPONは先行で逃げ勝っていても、いづれはGOOGLEやFACEBOOKなどの大手が同系統のサービスを始めれば、その絶対数で勝ち目はさなそうに見えるし、この先益々課金が難しくなっていくであろうソシアルゲームのZYNGAにしても業績の先細りは容易に予想がつく(私の判断です)。そういう意味で、この先のSNSに起因した新興IT会社のIPOには、今まで投資先が枯渇状態だった投資家たちが、まるで養殖場にまかれた餌に群がる魚のように、どこかITバブル時代と同じような感覚で飛びついているような感じがしてならない。

 お恥ずかしい話、「NSADAQ上場企業のリストにサルにダーツを投げさせて中った会社の株を買っても損はしない」と言われた先のITバブルの際に、大やけどをした自分にとっては、今回は間違いなく同じ轍は踏まない自信がある(というか先立つものもないんだけど…)のだが、はたして自分の予想は正しいかどうか。。。この先ちょっと動向を静観してみたい。
 
 

千載一遇のチャンスだと思うのだか…。

 
 サンノゼのダウンタウンからカリフォルニアの州都であるサクラメントに向かうFREEWAYの680号線を東に走ると、最近新しいワインカントリーエリアとして注目を集めているLIVERMOREがある。この町の北側の丘陵には何千本はきっとあるだろうと思われるほど設置されたおびただしい数の風力発電用プロペラ群を見る事が出来る。本当に昔からある吹流しのようなスタイルのものから最新鋭のプロペラタイプのものまで、いろいろな種類(最近はだいぶ種類も淘汰されてきてしまったが)のプロペラ立ち並んでいる姿は壮観であると同時に私などは昔みたアメリカのB級SF映画のワンシーンをよく思い出してしまうのだ。一年を通じてとくに夏場には必ず偏西風がふくカリフォルニアは日照時間が長いこともあり、以前からこのような風力発電やソーラーシステムが普及している。とくに2008年にオバマ大統領がグリーンテックに対してのサポートを強化すると、シリコンバレーにはグリーンテック関連の会社が次々に集結し、いまでは優に100社以上にのぼっている。そして、それまで意気消沈気味だったシリコンバレーの製造業もにわかに活気づきながら今日に至っている。もちろんこの風力発電で得られる電力やソーラーで生成された電力がどのくらいの割合で我々の生活をカバーしているかは不明だが、少なくともエコな生活を実現できているのではないか?と思えてしまうのだ。
 
 さて、いまだに深刻な原発問題を抱えている日本。とくにこの先夏場を迎え、冷房需要の増大に対してどのように電力の確保を行っていくのか…。震災から既に2カ月上が経過しているにもかかわらず、政府として未だ明確とした対策の方針すら出てきていない。もう夏は目の前だというのに…。パショーマンス的なクールビズの前倒し以前にもっとたくさんのやるべきことがあることを事を彼らは理解しているのか。それすら疑問である。

  日本の原発による電力供給は総電力の30%に当たるという。この30%という数字。見た目には全体の3分の1で非常に大きそうだが、このくらいの省エネや電力削減は、今の日本の優れた技術力と法的インフラの整備、そして政府のバックアップ体制を強化すればすぐにでも実現可能ではないか?と思えてならない。たとえば今後新築されるビルやマンション、個人宅などは、通常の使用電気量の30%をまかなうだけのソーラーシステムや簡易風力発電機、そしてそれらを備蓄する蓄電機の設置を義務付ける。その余剰負担分は政府が負担、もしくは税金の控除対象とする。日本の家電メーカーは今後開発するすべての製品に関し、現行の30%の消エネを目標とし、それらの製品に関しては、やはり税金免除やエコポイントの付加等のメリットを与える、逆に達成できない製品に関しては税率を上げるなどの処置をする。その他の工業製品や自動車に関しても同じように30%を目標にした省エネ対策をとるようにする。といったことを政府主導で実施すれば今の日本の技術力で30%は目標値としても全く不可能ではないはずだ。当然将来的な原発増設は不要になるだけでなく現行の原発の廃止もかなり実施できると思われる。併せてサマータイムの実施や曜日別の休業体制の徹底など、国全体のシステム自体も見直して今までの無駄をなくし省エネに即した国の体制を作り上げることも今だったら問題なくできるだろう。そしてひとたび、このような中で開発された製品やインフラなどは、同じように原発問題や、エネルギー問題で深刻な状況にある世界中の国に需要が見込めるし、またそのようなインフラと徹底した経済政策を実施し成功させた実績をもとに日本はこの分野で再び世界に冠たる省エネ国家としてのリーダーシップをとることも十分に実現できる、まさに千載一遇のチャンスだと思うのだが…。

  まあ、残念ながら未だ安全性が確保できれば原発推進を継続するなどと全くわけのわからない発言を平気でするような人間がトップでは、政府には全くこの状況は理解されていないとも思わざるを得ないのだが、せめてアメリカのように、天下り主体の電力会社が独占している電力供給を一日も早く分割化して民間企業に移譲し、経団連や力のある民間主体で、このような部分の見直しから真剣に国家の再建と繁栄を担っていくことはできないだろうか、、そして、そのような思いから一日も早くこの状況打破に立ち上がる企業や個人があらわれないものかと期待はしているのだが、今のところ、自分自身にこのような表現はおかしいのだが苦虫を噛みつぶしたような顔で日本のニュースを見ている今日この頃である。

 

 

どんどんひとつになる中で日本は勝ち残れるか?

 数週間前に顧客である日系の車載オーディオ機器のメーカーを数社訪問した。そんな一社の幹部と食事を共にしたのだが、その話の中で昨今のカーオーディオの状況について、日本のカーオーディオはTOYOTAや日産をはじめとする日本メーカーの車と共に、その要望に叶うべく限られた空間で最良の音質を提供する機能や自動車の振動にも耐えうるピックアップの開発等、性能や機能を拡充させることによって世界に広く浸透するようになったのだが、昨今では既にMP3が主流になる時代。加えてカーナビを中心として、ある意味単にオーディオ機能だけでなくGPSや車の使用状況そのものをモニターするプラットホーム的な役割を担う、しいて言えばコンピューター化してきた状況をみると、そこには既に日本が得意としてきた技術は全く不要の、誰にでも製作できるタブレット型のPCですべて置き代わってしまうのは明白だと言う。つまりいきなりAPPLEがIーPHONEを車載用プラットフォームと定義づけ、車のダッシュボードに取り付けられるようになれば自身のもつI-PODの機能やGPS機能、そしてサテライトシステムの利用で緊急時のサービスや、車種別自己診断機能、サービス履歴のデータベースのアプリを組み込むことによって完全に現在のカーオーディオシステムがもつ機能はすべて網羅できてしまうと言うことで、いつ何時彼らが真剣に、この業界に参入してくるかと言う状況を非常に憂慮しているとの事だった。もちろん、そこには安全性の基準や生産拠点がTS等のAUTOMOTIVE関連の生産工場としての認可をとっているかなど、まだまだ乗り越えなければならないハードルはあるのだが、少なくとも技術的には、IーPHONEをはじめとしたスマーフォン、タブレット型のPCで十分機能はカバーされてしまうのが現状だ。

 実はこのような状況、既に周知のことだが、カーオーディオにとどまらない。つい最近、GOOGLEがお財布携帯市場への参入を発表したのがいい例で、これからはスマートフォンをハードウェアのメインとして今まで散在していたあらゆる機能がどんどんひとつにまとまっていく傾向があるように思う。もう現金や何枚ものクレジットカードや定期券、IDなどを持つ必要がなくなる日がすくそばまで来ているようだ。特に最近、この分野では世界基準となるであろうNFC(NEAR FIELD COMMUNICATION)規格に順ずる数々の機能と製品が大きく飛躍をすると考えられている。
 さて日本ではこの分野、SONYが開発したFELICAが著名で既にSUICAや電子マネー(お財布携帯?)のEDYあたりで市場には浸透しつつあり、その方式は香港やシンガポールでも採用されているようだ。そういう意味では、日本は、いつものごとく先端を走っているといっても過言ではない。しかしながらFELICAの技術は国際標準ではない。類似の機能を持つNFCは、製品すらまだ具体的に登場してはいないが、こちらは国際基準として確立しつつある。このNFCを推進する団体はFELICAを開発したSONYが大きく関与しているのだが、日本で先行している市場の拡充(とくにNTTとの共同開発等になると、いつものように日本の市場に特化した傾向になる可能性は十分考えられる)に躍起になっている間に、今までのコンスーマー製品と同じように、またグローバルな市場展開という流れに乗り遅れて、携帯電話がそうであったように日本固有の方式にとどまり委縮した形で終わってしまうような気がしてならない。この辺り会社の体制だけはインターナショナルになったSONYがどこまで理解し考えているのか。そして彼らが推進する世界標準化に彼ら自身が乗り遅れることはないか今後の流れは非常に注目したいところだ。せっかくのグローバルな商品を日本から発信できる大きなチャンスである。半導体、携帯電話、PC、そして昨今ではTVまで他国にイニシアティブをとられている今、本当に何としてもものにしてもらいたいものだと切に願う次第である。

 

 ところで話は全然違うのだが、以前このBLOGでTPICにさせていただいたI-PHONEやアンドロイド向けのアプリを開発するスペクトラムビジョンのVOICE4Uが何と先月の日経BP主催アンドロイドプリケーションアワードの大賞を受賞した!昔からオーナーであるYUMIちゃんの苦労と努力を知っているだけに本当にうれしい!あらためておめでとうございます!

必ず再び立ち上がる!

 日本が未曾有の危機に襲われている。東北関東大震災の信じられない悲惨な被害に加え、福島原発の問題。海の反対側にいてリアルタイムで入ってくるニュースに何も力になれない自分が本当に情けなく思えてならない。
 震災から数日がたち、悲惨な状況がさらに明らかになると同時に復旧に向けた救助活動、支援活動も本格化してきた。GOOGLEによる位置情報を基準とした交通状況や行方不明者の検索など新しいITを駆使した支援体制の構築をはじめ、各地の団体や都道府県の支援、その活動に従事する人たち、そして原発問題の対策にも必死の覚悟で多くの人が頑張っている。
 今回こちら(USA)での報道を見る限りでは、このような未曾有の大災害にまきこまれながらも秩序を損なわない日本人の素晴らしさを絶賛しているNEWSやコメントが非常に目立つ。配給物資の受け取りにきちんと列を作って順番を待つ姿は、世界中のどの国の人々にも驚嘆に値するらしい。普通なら暴動や略奪といった行為が中国の四川やハイチの大地震でもみられたが、このようなことは一切起こらず皆苦しいながらも少ない物資や食糧を共有する姿に世界中の人たちが心打たれている。
 いままでこのブログでは、どちらかというと政治の体たらくに伴う閉塞感のある日本の経済状況を憂慮するような内容が多かったのだが、今回は自分もそんな日本人の端くれとして良かったと思うと同時に、このような連帯感をもってすれば日本は必ず早期に復興し再び立ち上がる!そんな気持ちを強く持った。この先は、支援体制とインフラが早期に確立され、多くの皆さんの活動で未だに孤立した被災者の救援活動のみならずライフラインの再構築に全力を挙げていくことだろう。原発の件も日本の技術力と頭脳の粋を集めれば絶対に解決すると思う。
そして、ひとたび状況が沈静化したら、きっと日本の産業界は、たとえば原子力発電に頼らないような省エネ製品を次々に開発したり、今まで以上に耐震に優れた素材の発明や建築技術を確立したり、ITを駆使し有事に問題なく機能し、個人にも使用できるネットワークシステムを構築したりといった産業を次々に創り上げ、再び技術の先進国として確固たる地位を確保していけるのではないかと思う。

 マヤ文明の暦に起因する2012年の地球滅亡説、ニュージーランドの地震に加え、中近東の情勢不安、そして今回の震災と原発問題、確かにこの説を現実化するかのような状況が続いている。しかし仕事関連の彼らの末裔であるメキシコ人の友人たちは、「そんなことはあり得ないよ」と語っていた。彼らにとって、このマヤの暦というのは2012年以降は新たな世界の創生を意味するのだそうだ。2012年以降に来る新たな創生の世界。日本は間違いなく今回の事態をステップに、その新しい世界に向かって邁進していく気がする。明治維新ですべてのインフラを覆しながら短期間で世界に君臨する近代国家を創り上げ、第2次世界大戦ですべてを失いながら驚異的な勢いで復興を遂げた我々日本人なら絶対に可能だ。
 そんな期待を持ちながら、とにかく被災者の支援と被災地の復興、そして原発問題の一日も早い解決を願ってやまない。日本の皆さん、頑張ってください!

 

2011年の年頭に思ったこと

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 スミマセン、昨年は大分サボってしまいましたが、今年はもっと名前のごとくマメにBLOGもアップするように努力します!

 さて2011年、今年は一体どんな年になるのだろうか??
1968年、今から33年前に公開されたSF映画の超大作「2001年宇宙の旅」。今だに自分にとってはSF映画の最高傑作としての地位がゆるぎないこの名作の冒頭部分にサルが謎の黒石板に触ることによって何らかの知能の啓示を受け、縄張り争いをする他のサル軍団との諍いの際に動物の骨を使って相手を殴り殺すというシーンがある。つまりサルが動物の骨という道具を初めて手にした瞬間の映像で、その道具で誇らしげに物を壊すサルが、その道具を中に投げると、それが似たようなかたちの宇宙船になって宇宙を航行するシーンに切り替わる。この飛行船が今はなきPAN-AMということろが時代を感じさせるのだが、骨という道具がどんどん進化して最終的に宇宙船まで到達したということを短時間で暗示させる見事な演出だ。この映画は144分の超大作なのだが、その中のわずが数分の映像の中に何万年もの進化が凝縮されているわけだ。そんな時の流れの速さを実は最近よく意識するようになった。シリコンバレーは以前から、ドックイヤーの地と言われ、他の1年でここは7年先に進むと言われているが、最近はさらに加速がついた感がある。それは前回のblogに書いたI-PHONEやアンドロイドのAPPSに顕著だ。もう本当に近未来ものが続出。言い方を変えれば大げさかもしれないが完全にSFの世界である。
 さて、こんな物事の流れの速さの中で、日本はどのようになっていくのだろうか??携帯市場では90年代の半ばに、自ら撤退し日本という市場に固執して独自の進化を遂げ世界から完全に孤立した感がある状況は、同じような形でいま日本を代表する家電製品の真骨頂であったTV市場でもおこっている。そしてこの先、日本に最後に残された自動車市場に大きな波として押し寄せている電気化の流れの中で、既にレアメタル、電池技術、そして駆動系のモータ技術という基幹部分を新興国である韓国中国インドあたりに牛耳られようとしている状況は、残念ながら、この分野においても将来に暗澹たる黒雲がしのびよっている感が否めない。
 世の中がデジタル化して、その傾向が顕著になるにつれて冒頭の「2001年宇宙の旅」にみられた演出のように、ものの流れと言うのは恐ろしいスピードで加速している。デジタル技術はある意味、米に似ていると思う。最近は諸説あるが、自分が学生のころ歴史で習った旧石器時代から縄文時代は12,000年前から2,500年前までの9,500年間(もちろん、神々の指紋に描かれているようにその間に何度も文明の勃興があったとは思うのだが)。そして米が主食(弥生時代への移行期)になってからは、わずか2,500年で人類は宇宙にロケットを飛ばすまでに進化した。
 同じように電気の発見(ここではBフランクリンの雷が電気であることの発見)から長い変遷を経て培われてきた約250年のアナログ電気の世界が1980年あたりから普及し始めたデジタル機器の流れの中で、わずか30年でほぼ完全に過去のSF小説の内容を実現するにいたっている。まさに半導体が産業の米と言われるのはこのあたりに根拠があったのではないかと思われる。
  いづれにても、声を大にしていいたいのは、このような状況の中では高速で動いている産業の流れを確実につかんでいく感覚と判断力そして決断力が、非常に重要だと言うことだ。
 
 自分が子供のころ、はやったゲームに「人生ゲーム」があった(勿論当時はデジタルげーム機などはありませんでした)。このゲームのテレビのCMのコピーで「億万長者になるか、貧乏農場にいくか?」というのがあったと記憶しているのだが、今年、日本は、まさにこの両極端な未来のどちらになるかを決めるくらい重要な決断をしなければならないような時である気がしてならない。そして願わくは判断を間違えず「億万長者(大げさだけど)」になるための決断を確実にしてもらいたいと思う。

 

次世代端末の功績

 早いもので、もう今年も残すところあと2週間になってしまった。ブログも忙しさにかまけてだいぶサボってしまいました。どうもスミマセン。弊社がメインでお付き合いしているメキシコの工場の多くは今週末から年明けまでのクリスマス休暇にはいる。全体からみればアメリカ市場向けのビジネスはい昨年より、だいぶ回復してきたのだが、日本の各TVメーカーにとっては、試練と大きな変革を余儀なくされた年であったに違いない。そんな中、残念ながら実際の製造は日本のメーカーではないが、新たに期待の新製品であるグーグルTVがリリースされ、自分もきっとこれが再びTV市場に旋風を巻き起こすのはないか?と前のブログで大胆予測をしたのだが、実は結果は散々で(本当に予想が大幅に外れてしまってナサケナイです。。。ごめんなさい)、年内(2010年度)の総生産台数に対して、わずが10分の一程度しか売れていないという結果だったようだ(スミマセン。。ここでも前回の記事で一つ間違いをしておりました。前回総生産台数200万台と書いたのはTV全体の数字でインターネットTVだけではありませんでした)。そのため、このインターネットTVの来年度の増産計画に鼻息を荒くしていた、協力製造メーカー各社もこの年末にきてがっくりと肩を落としてしまった感じである。

 確かに市場の成熟度という大きなポイントはあるのだか、S社の製品自身、ディスプレイのデザインはまだしも、その操作性の複雑さと前時代以前をほうふつさせるリモコンのデザインと操作性の悪さは酷評されていた。おまけにマーケティングもお粗末で、ディスプレイ付きのTVは$600なのにセットトップBOXタイプのものでも$400.。これでは$99のアップルTVには勝てるはずがない。そしてTVという位置づけの販売戦略も考えてみたらちょっとお粗末だ。普通、どの家庭にも1台や2台のTVは当たり前であって、そこにさらに機能は異なるが、もう一台のTVを加えるというのはやはりかなりの抵抗があると思う。それであれば、たとえば名称はTVであっても寝室でベッドに横になりながら好きな映画やサイトを観れるとか、キッチンに設置して、料理番組やレシピのコンテンツに特化した扱い方、つまり用途や目的に応じて自由に使える新しいTVみたいな感じを前面に出した戦略をクリエイトすべきではなかったか・・・。とまあ、断片的に聞いた悲惨な売り上げレポートからそんなことを考えてしまったのだが、この製品自身に関しては、思うにI-phoneのように、3年ぐらい前に発売された当時は、ただのタブレット型の携帯電話であったのが、電話機能に通常のインターネット機能を融合させただけでなく、そこにコンテンツを豊富に盛り込んだり、極めつけは豊富なアプリを利用でき、さらにカメラや動画撮影などの性能を格段に上げることによって、飛躍的にそのシェアを伸ばしていったように、インターネットTVも、そのうち使い勝手が理解され、豊富なアプりケーションがそろい、そして映像も現行のTVをも凌駕するくらいの品質になれば、そのシェアは飛躍的に伸びるような気がする。

 さて、I-phonenアプリケーションだが、本当に、その種類の多さと性能の凄さには驚かされる。音声検索ではI-PHONEのマイクに向かって必要なものを話すだけで、そのサイトを検索できるし、行きたい場所を言うだけで場所の地図情報が現れる。なんと全くの日本語発音でもきちんと対応してくれるから、その完成度の高さには驚かされる。そして今日友人の紹介してくれたアプリは驚愕そのもの!なんとI-phoneの動画で撮影するものが、そのまま翻訳されてしまうという代物だ。たとえばスペイン語のメニューを撮影すると自分のI-phone上には、そのスペイン語が英語で表示されるのだ。びっくりした!ここまで来ると、まるで近未来のテクノロジー。やりたい事や知りたいことは、この小さな端末ひとつで、すべてが可能になってしまうといっても過言でもなんでもない。 そしてその夢をかなえてくれる端末は便利さというだけでなく、医療現場における管理や実際の診療に無限大の可能性を与えたり、今まで不可能に思われていた高度の遠隔医療の現場に貢献したりと人々の暮らしや今まで考えられなかった様々な環境にも夢と希望と幸福を与えている。

 もう10年以上の付き合いのある友人のYUMIちゃんは、年を感じさせない(失礼)、元気溌剌なお母さん、2人のお子さんも元気に育ってお姉さんは大学生。長男のWATA君は高校生。彼は1歳のときに自閉症と診断され、言語障害のために言葉をうまく発することができない。YUMIちゃんは、そんなWATA君を全く環境、そして医療制度や習慣も異なるアメリカという地で一生懸命育ててきた、きっと並大抵の苦労ではすまなかったとは思うのだがそんなことをおくびにも出さずいつも笑顔のYUMIちゃんを見ていると、ついつい自分も元気になる。そんなYUMIちゃんが、いちばん苦労をしてきたのが、いかにしてWATA君と意思の疎通をもつかということだ。言語に障害がる為にWATA君は言葉もうまく理解できないし自分の気持ちを伝えることもできない。WATA君の障害はパニックに陥ることが多くあり、これが始まると本当に手がつけられなくなる。それを少しでも軽減するために、その時の気持ちや感情を絵にしたカードを見せることによって意思の疎通を図ろうと努力した結果、WATA君自身も徐々にその理解度が進んできた。そしてそ理解度がますにつれて、カードの数も多くなり、多い時にはそのカードだけで16kgにもなる荷物をYUMIちゃんはWATA君との外出のたびに持ち歩いていたそうだ。その後ノートパソコンが普及し、自分が作ってきたようなカードをアイコンにした新しいソフトや端末が発売されたのだが、PCベースでは、やはり使い勝手が悪く、ソフトに至っては、価格が$5,000もするような高額なものだったそうだ。
 そんな時、新しい端末が発売された。I-phoneだ。勿論携帯電話だから持ち運びは簡単。キーボードに依存しない操作性と、豊富な容量で、16kg分のカードをうまくソフト化すれば問題なくアプリとして保存することが可能ではないかと考えたYUMIちゃんは、シリコンバレーは優れたエンジニアが豊富にいる土地柄、さっそくエンジニアの友人たちと相談。そして基本的はアーキテクチャをまとめ、今までの製品の不足点や不備な点を補いながら賛同するエンジニアたちと共同で独自に開発したソフトがVOICE4Uだ。会話補助ソフトとしてAPPS市場にリリースされたこの製品は、今までの価格の何十分の1で購入でき、I-HONEのみならず、I-PADやアンドロイド端末でも使用が可能。同

次世代TV市場で日本勢は生き残れるのか?

 GOOLE TVとAPPLE TVが、この秋ついに発売される。俗にインターネットTVといわれ、既存の放送局の番組や放送時間とは関係なく、ケーブルTV(これは時間の制約があるが)やインターネット上の映像媒体を自分の好きな時に好みに応じてみることができる。たとえば検索ウィンドウに<石川遼>と入力すれば彼が登場する番組がすべてリストアップされ、その中から好みの番組をセレクトするということが可能になるのだ。そしてその可能性は既存の番組にとどまらず過去の番組や、自分がHDDに録画した映像まで広げることもできるようになるそうだ。アメリカで発売されるGOOGLE TVはかつてSONYだったメキシコのFOXCONNの工場でのOEM生産。サイズは20”~46”までで8月から月産40万台。年内中に200万台というかなり強気の生産量だ。APPLE TVはセットトップBOX型での販売でディスプレイは含まないが価格は何と99ドル。まだGOOGLEのほうは具体的な価格が発表されていないが、生産台数から考えるとAPPLEと同様、その販売方法は携帯電話のようにハードの価格を極力抑えケーブルTV との契約、また有料チャンネルの利用費を考慮して非常に安価に設定される可能性がある。
 既存のTVでは考えられなかったような新しいスタイルのTVは、このように販売方法だけでなく番組製作や、広告などすべてにおいて全く違ったかたちの市場を創出する可能性がある。たとえば制作では、今までのように大手の広告代理店がスポンサーと契約してその費用での番組制作という流れだったものが、今後は制作側が独自にスポンサーをみつけ(もしくは資金調達し)、番組を制作して配信会社に売り込む、といったこともできるし、YOUTUBE系の動画配信で個人クリエイターがどんどんTVという媒体に登場することも可能になる。これは今までのテレビ局を中心としたブロ-ドキャスティングの世界に壊滅的なインパクトを与えていくであろうことは容易に想像できる。そして非常に重要なことは、このようなTV(やそのOS)を開発し、実現させたのが今まで世界を席巻していた日本のTVメーカーではなく、APPLEやGOOGLEといったITメーカーだということだ。簡単に言ってしまえば、この次世代TVは、なんら日本の技術開発には依存するところがないので誰でも作れてしまう、つまり安く生産できるところに製造はすべて流れてしまうということだと思う。確かにGOOGLEの第一弾はSONYブランドで発売されるらしいが、その生産はアメリカにおいてはEOXCONNでのOEM生産なので日本における生産拡大に寄与することはない。前回のBLOGに書いたように雇用促進や国内総生産にはほとんど関係ないといえる。これは考えてみると恐ろしいことだ。ついにTV市場においても日本のアドバンテージがなくなってしまうのである。確か90年代当時、電話、TV、PCのどれがコミュニケーションの主流になるか、ということが問われていたことがある。結論としては、それぞれが個別に進化を続け現在に至っているのだが、PCでは、CPUはインテル、OSはマイクロソフト、そしてメモリーも台湾韓国勢にお株を奪われ、携帯電話に関しては、最高の技術と品質で世界を席巻してもおかしくなかったのに、CDMA規格に追従できずあっけなく敗北、最近ではタブレット型でもAPPLEに簡単に押されてしまい、いいところはまるでなし。そして最後の牙城として何としても頑張ってもらいたかったTVにおいてもついにその時が来てしまったか。。。という誠に残念な思いを隠すことができない。
日本は、この次世代TVの隆盛に対し、どうも最新のウェブ技術言語である「HTML5」に日本が持つ「BML」というテレビとインターネットを連動させる規格を盛り込み、その日本規格を世界の標準にする目論見らしいのだが、その規格に準じたTVの商品化は2~3年後だそうだ。この一大事にも関わらず相変わらず稟議書にたくさんのハンコをもらう作業に時間を費やさなければならない企業のお粗末な状況が容易に想像できてしまう。ちょっと絶望的だ。2年もあれば市場はあっという間にアメリカ勢や韓国、台湾勢の猛攻に席巻されてしまうことが目に見えるようだ。
 このような流れに対して、日本以外の新興TVメーカーのアクションは日本と違って非常に迅速だ。韓国勢は既に強大化したサムスンやLGがそのシェアと開発力を武器にGOOGLE TVのOSを踏襲しながらAPPLICATIONを主流とした新しい形態のTVを年内にも発表予定。また台湾勢はこちらも巨大化したEMSメーカー各社が傘下にあるディスプレイ製造メーカーとの連携を強化し、客先(もしかしたら日本のTVメーカーが中心になるかも…)からの要望に備え一括でTVの生産ができる体制づくりを着々と始めているようだ。
 果たして日本のTVメーカーは、どのような方法でこの流れに立ち向かおうとしているのか??? もはや、「裸眼で3Dが観れる!」ようなTVを発表したところで何のインパクトもないと思うのだが…。
 最近、日本のTV番組は、ほとんどが見たこともないような4流5流のお笑い芸人を集めたクイズ番組や、温泉、グルメ特集がほとんどで、全くと言っていいほど精彩を欠いている感がある。これらに比べたら、見たい番組を見たい時間に、そして無数の中から選ぶことができる次世代のTVが間違いなく非常にはやいスピードで市場に浸透するであろう状況が、容易に想像できてしまうのは私だけだろうか。。。