第2のITバブル到来の予感…

  サンフランシスコに老舗のオークションハウスがある。数年前(?)にイギリスのオークションハウスに買収され、その名前の一部をとりBOHAMS&BUTTERFIELDとなったが、かつてはBUTTERFIELD&BUTTERFIELDといって東のサザビーズに対して西のBUTTERFIELDというくらい有名だった。ここではネットオークション華やかなりし今でも、昔ながらの会場でのBIT方式でオークションが毎週のように開催されている。今では年に一回になってしまったが近代、現代版画(リソグラフ中心)のオークションも開催されていて、この手の版画のプチコレクター(あくまでも売買目的ではなく観賞用という趣味なので…)だった自分はアメリカに来た当時から小遣いが少し溜まるとBITに参加したりしていたのだが、最近はなかなか手が出なくなったので、今では会場に足を運んでPREVIEWし、後から結果をネットで確認しするレベルでたのしんでいる。さて、今年4月に開催されたこのオークション、出展数はだいぶ多くウォーフォールやリキテンシュタイン、デビッドホックニーなど巨匠の作品もかなり混ざっていて非常に楽しみだったのだが、結果を見てかなり驚いた@@!落札価格は軒並み昨年の倍以上!ウォーフォールのキャンベルシリーズなどは軽く昨年の倍近く、その他人気の割にはリーズナブルだったサムフランシスやマザウェル、ジムダインなども、とても信じられないような価格が付いていた。。。これは明らかに凄い、というか変だ。
 実は同じような状況をかつて見たことがある。それは80年代後半のバブルの時だ。当時日本の百貨店ではあちこちでこの手の版画の展覧会、即売会などが開かれていて、上記ウォーフォールの作品などは軽く200万円以上で売られていた、そしてYAMAGATAとかトーマスマックナイトなど今では二足三文(だと思う)でオークションにも出てこないような画家の作品まで法外な値段で取引されていた記憶がよみがえってきた。これは明らかにバブルの症状だ。。土地と不動産の値段がウナギ登りに上昇していた当時とは背景が違うのだが、今のアメリカの状況は株価は低迷、土地不動産の価格は絶望的で、全く投資対象にはならない。そんな状況なので、投資先のない投資家たちが少しでも利益を得る事ができそうな、美術品にも注目しているように思えてならない…。
 さて、先々月になるがビジネス系のSNSサービス会社であるLINKEDINが上場(以下IPO)を果たした。当初の初値の$45に対し、株価は見る見るうちに上がりあっいう間に3倍近くまで高騰し現在も高値で取引されている。その後もオンラインラジオ局のPANDRA,などが上場。この先もGROUPONや、ソシアルゲーム系のZYNGAなどの上場が予定されていて、ここにきて新興IT系会社のIPOが続きそうな状況なのだが、はたして彼らは本当に実力があってIPOをするのだろうか??FACEBOOKやTWITTERなら新たなインフラを構築したという本当の意味での実力があり、彼らが株式を公開するというのは非常に正当性があると思うのだが、たとえばGROUPONは先行で逃げ勝っていても、いづれはGOOGLEやFACEBOOKなどの大手が同系統のサービスを始めれば、その絶対数で勝ち目はさなそうに見えるし、この先益々課金が難しくなっていくであろうソシアルゲームのZYNGAにしても業績の先細りは容易に予想がつく(私の判断です)。そういう意味で、この先のSNSに起因した新興IT会社のIPOには、今まで投資先が枯渇状態だった投資家たちが、まるで養殖場にまかれた餌に群がる魚のように、どこかITバブル時代と同じような感覚で飛びついているような感じがしてならない。

 お恥ずかしい話、「NSADAQ上場企業のリストにサルにダーツを投げさせて中った会社の株を買っても損はしない」と言われた先のITバブルの際に、大やけどをした自分にとっては、今回は間違いなく同じ轍は踏まない自信がある(というか先立つものもないんだけど…)のだが、はたして自分の予想は正しいかどうか。。。この先ちょっと動向を静観してみたい。
 
 

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