同姓結婚を認める判決のニュースを見て感じたこと

昨日(5月15日)の北カリフォルニア、特にサンフランシスコ周辺は、カリフォルニア州最高裁がサンフランシスコ市の訴えを認め、同姓結婚を容認する判決を下した話題で持ちきりだった。サンフランシスコは全米でもゲイ(同性愛)カップルたちの聖地として長い歴史と伝統がある。メインのカストロストリートでは、多くの男性カップルが普通に生活している様子をこれまた普通に見ることができる。それはある意味物事や規制にとらわれない非常にリベラルな気質が、この地だけでなく、そこに生活人々からも感じ取ることができるということだ。何しろ同性結婚をカリフォルニア州を相手に訴えたのが個人や団体ではなくサンフランシスコ市というのだがら凄まじい。もともとサンフランシスコといえばヒッピーのメッカであり今から40年も前に、そのようなリベラルな主張とLOVE&PEACEのスピリットを持った多くのヒッピーたちがフラワームーブメントの名の下に全米のみならず世界中から集まり、一つのジェネレーションを築き上げていたことは非常によく知られているが、そのときのスピリット、DNAが未だに延々と受け継がれているところに、ものすごい意味がある気がする。きっとサンフランシスコ市で、このような訴えを起こすプロジェクトを推進していたのは、この世代に洗礼を受けた人々だったかもしれない。もちろん、そのDNAはシリコンバレーという非常に特殊なエリアを築き上げてきた先人たちにも間違いなく受け継がれているといっても過言ではないであろう。”STAY HUNGRY, STAY FOOLISH"の名言を残し、いまやシリコンバレーのカリスマのひとりとなっているアップルCEOのスティーブジョブスも、その根底にあるのは体制にとらわないリベラルな精神という、まさにヒッピー文化に共通する姿勢だ。そして今、その当時、彼らによって主張されていた、パーマカルチャーやエコロジーなライフスタイルが、本当の意味で具象化されてくる、というかされざるを得ない状況になりつつあることも事実だ。原油高に伴う物価の上昇、地球温暖化の問題などなど。我々の生活に直結する問題に対してどのように行動すればいいか。その指針は既に40年も前から、ここでは主張されていたわけだ。もちろん当時は誰も現在の状況などを予測できないから、そのような主張をする若者を、ただ単に自由と反体制を主張しドラッグに陶酔するイメージでしか捕らえられなかったであろうが、今はそうではない。当時彼らが主張していたことを実践することが不可欠になってきているのだ。大きいところでは若くして富を得た多くの新世代の起業家たちが、そのDNAによって次世代の石油に代わるエネルギー源の開発や環境対策といったテーマでビジネスという視点も考慮して次々とアクションを起こしつつある。その先端を行くGOOGLEでは、数千億の資産のある創業者の一人は環境を考えプリウスに乗っているし、社内のカフェは環境に配慮し半径150マイルの調達される材料のみを使用していたりする。行政面でもハイブリッド車に優先レーンの使用を認める配慮がなされていたり、サンフランシスコから南、モントレーにかけての農園で生産されるオルガニック野菜はダントツで全米一の収穫高を誇っている。もっと細かいところでは、私の行きつけの何店かのコーヒーショップは自分のCUPを持参すると大きさにかかわらず、コーヒーを50セント引きにしてくれて、CUPの消費軽減に努めていたり、以前私のスローライフの師匠であるウメさんが主張していた"マイハシ”運動を実践している日本料理屋も既に存在していたりする。そのうちの1店では箸を購入してくれたお客さんに日本の蒔絵柄の素敵な箸入れをプレゼントして、箸をお店にキープしている。当然お客さんはその箸があるから、そのお店にしか通わないというマーケティング的なメリットもしっかり出していて、そろそろキープ箸は100膳を超える勢いだそうだ。これでそれなりの割り箸消費の軽減、しいて言えば森林伐採の軽減に貢献しているわけだ。こういう地道は活動が、この地では、これまたすんなりと受け入れられるような気がする。これもヒッピームーブメントの伝統だろうか…。
というわけで同性結婚のNEWSから、かなり話題がずれてしまったのだが、このような事柄に対しても寛大でリベラルな風土が、歴史的に伝統のあるもので(まだ40年足らずだが)、それがシリコンバレー隆盛の原動力にもなり、そしてこの先のエコロジー文化、産業の面でも間違いなくイニシアティブを取り続けていくであろうことは、私としては容易に想像できてしまうのだ。

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