メキシコの賃金

今日はサンディエゴからボーダーを越えていつもの仕事場であるティファナへ。知り合いで来年よりここで工場を立ち上げるKさんのオフィスを訪問した。話の中でメキシコの今の賃金(給与)事情を伺う。
正直言ってびっくりした…。現地で仕事のできるマネージャーを採用しようと思ったらネットで5万ドルは必要だという…ネットで5万ドルということはグロス では少なくとも8万ドル、これに保険や年金などのベネフィットがつくから、大体9~10万ドルの計算になる。日本円にしたら1000万円を優に超えている わけだ…。これは間違いなくシリコンバレー(アメリカ)のマネージャークラスの賃金を上回っているのではないかと思う(ちなみに物価の高さが全米一といわ れているシリコンバレーを含めたカリフォルニア州の平均賃金は$42,000だそうだ)。
現在メキシコの通貨であるペソは1ドルに対して大体10ぺソぐらい。そんな感覚で今までずっとメキシコの賃金を解釈していた。つまり、所得と物価は大体ア メリカの7~8分の1ぐらいと理解していたし、この人件費の安さがメキシコで生産するひとつのメリットだと思っていたが、この話を聞いて今までの概念が崩 れてしまった。確かに実際のワーカーレベルでは現在でも大体1,000ドル~2,000ドル程度らしいのだが、管理職の給与の高さは驚きであり、これは間 違いなく製品価格に反映されるわけである。Kさん曰く「それでも優秀な人材の確保は難しい」との話だった…。
ティファナは別名テレビジョンバレーとも言われ、日系の大手メーカーのほとんどがここでTVの生産をしている。年間2,000万台近いTVがここティファ ナで生産されているそうだ。特に最近は価格の下落が著しいTV市場にあって、ここメキシコにおける生産コスト、特に人件費のメリットは既に過去のものに なっているとなると、この地でTVを生産するメリットはアメリカ/南米という大市場に近接していること(在庫を最小限に抑え、市場のフィードバックをいち 早く吸収する)だけなのだろうか?そうなると、この先、東南アジア(特に中国)からの価格の追従にどのように対応していくのか??
そうでなくともTV市場は現在なんと月に$500ずつ販売価格が下落しているそうである。このしわ寄せを一番蒙る立場にある出入りの業者の自分としては、なんとも複雑な気持ちになってしまった…。

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