現実化してくる生成AIの脅威 

 3月に開催されたNVIDIAのCEOジェンスンファンの基調講演を観て、かれらの新しいGPU「GB200」の凄まじい性能に、かなりショックを受けたというか、これはもう本当に産業をがらりと変えてしまうなと実感。というわけでちょうど1年前に、このBLOGでAIがもたらすインパクトについて書いたけど(AIは「ものづくり」をどう変えるのか?)、それに本当に加速度がついて、もう大変革は「待ったなし!」というところまで来てるというのが自分の見解。なんせ2023年の段階で、このような生成AIの開発に取り組んでいるスタートアップを含めた企業が既に世界中に数千社あり、この数もどんどん増加中!
 というわけで先ずは自分の業界で、内容はだいぶ前回と重複するが、そこに記載したAI利用のこれからの「ものづくり」を更に現状の状況を加味してざっくりと考えてみると、今時点でAIができてしまう事は:
*新製品の開発の段階でのマーケティングリサーチ
*データから得た概要から機能(電気設計)を含めた製品(電気回路も)の設計
*試作3Dプリンター用のプログラムを作成しモックアップ製作
*製造機器(ロボット)、PCB実装機等のシステムプログラム生成。
*製造工程における品質管理や不良予測データによるプロセスの高速化
*製品の最終確認
*完成製品のトレーサビリティや販売後のサービス体制の構築

 本当におおまかだけど、かなりの工程はAIで賄えるではないか!!

 これは、製造業に限ったことではなく、あらゆる業種、業界に普及するのは間違いない。当然、これに伴ってコストの軽減は期待できるが並行して人材も大幅に不要になるのは必至で、このあたりは要注視。また、これも前回も書いたが、このようなラインへのAI導入を積極的に進めている中国をはじめとしたアジア諸国の猛攻に関心を持つことが更に必要だと思われる。いづれにしても皆が思っている以上にAIの浸透は加速度を増していて「知ったもの勝ち」「導入したもの勝ち」といった状況も出てくることは間違いない。少なくとも自身の生業に関しては意識をもって生成AIの動向に注目すべきだと思う。

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