はじめにお読みください

このブログの主旨です(長文失礼します)。

日本の中小製造メーカーの駐在員としてアメリカに乗り込み、その後の独立を経て早いもので25年が経過しました(*駐在員時代のエピソードや記事は「シリコンバレーからの風」でご覧ください)。

その間、ここシリコンバレーで80年代の後半からのPCブームの勃興から衰退、そしてインターネットの隆盛にともなう1998年からのITバブルのゆりかごから墓場までを肌で体験する事ができたことは自分にとって素晴らしい経験になりました。その後のシリコンバレーはITバブルの崩壊からGOOGLEをはじめとする巨大IT企業の登場によって新たな創世記を迎え、APPLEの復活と大躍進、そしてSNS,SMMを中心とした第2の新しいIT潮流、加えてクラウドをはじめとした技術革新で世界のエレクトロニクス産業のトップを再び爆走しています。

そんな大きな流れの中、残念ながら衰退の一途をたどっているのが日本のコンスーマーエレクトロニクスをはじめとした”ものづくり”産業です。白物家電はもとより、かつてはアメリカ全土を席巻していたTVは、いま大きくそのシェアを韓国勢に奪われ、90年代には殆どの日系メーカーがこちらで生産していた携帯電話も今は見る影もありません。加えてこの先、電気自動車が普及していく大きな流れの中でガソリン自動車の既存のインフラで成り立っている日本は新興勢力にどのように対抗できるのか?この状況にも憂慮の気持ちを隠せません。そして電機、自動車の大手企業のバックアップを生業としていた日本の多くの中小零細企業は大手の計画に翻弄されながら、彼らの矛先の中心である東南アジア、中国に共に進出し価格競争にさいなまれたあげく需要の衰退とともに消え去ってしまうという話も非常に多く耳にします。

ところで、IT産業のメッカであるシリコンバレーには公証値ですが今だに電子電気産業を中心にそれらに携わる2,000社以上の板金加工、塗装、切削、精密加工、成型等を行う中小零細企業が存在している事はあまり知られていません。実は彼らがこの地が生み出すの革新的ハードウェアーの舞台裏で活躍しているのです。製品のプロトタイピングや量産品の基幹部品の製造、そして新規テクノロジーに呼応する柔軟性を持った彼らのアクションはまさに日本の中小零細企業と何ら違いがありません。

自分自身が日本の中小企業の出身でこの地でITの大きな潮流を製造業の分野という違った角度で見続けることができた事は、自分にとってはプラスになっているだけでなく、この地で得た多くの地場の中小零細企業との長年の付き合いを通じて彼らの生き様が、もしかすると日本が再び大手の企業の庇護に頼らずグローバル化を目指すためのヒントであるように最近強く感じるようになりました。そして今だからこそ日本の中小零細企業が生き残る選択肢の一つとして、流れの下流であるアジアを中心とした量産エリアではなく、まず源流である世界の超一流メーカーの集結する、このシリコンバレーに新規で切り込む事が真のグローバル化につながる可能性を秘めているのではないかとの結論に至った次第です。
特にこれからは、GOOGLEやAMAZON, FACEBOOKなど大手IT企業のハードウェアでの武装化、IOTを実現する為の新規通信ネットワークに対応する新しい通信システムや関連半導体の開発とその製造プロセスの革新、クラウド化に伴う大規模データセンター製造開発の可能性、そしてモーターやバッテリー、スマートグリッドに関連するグリーンテック系の開発製造等々、世界のリーダーとしてのこの地の役割はハードウェアの分野でも益々、重要になってくる事と思います。
そんな中で、私は今年(2011年)からシリコンバレーに居る自分の役割として今まで継続してきたBLOG「ビーンズ社長のマメに働いています」(過去ログはそのままこちらに転載しています)の、ともすれば日本の衰退ぶりに、ため息ばかり出るような気持ちの吐露ではなく、もっとPOSITIVEな思考で今の現状を考える事にしました。そして、このシリコンバレーで、今までの経験に基づき日本では既に過去のものとなりつつある”ものづくり”という視点で、上記の状況や最新情報、この地で考えた事をランダムに発信していきます。その内容が模索を続ける日本の中小零細企業の新たな活路として、復活とグローバル化にほんの少しでも役に立ち、円高、生産コスト高いう負の要因にも打ち勝つ企業が1社でも多くアメリカで成功を収める事を願いながら力ある限り継続していきたいと考えています。

お時間のあるときにぜひご笑読ください。また率直なご意見等お聞かせいただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

*上記内容は、このブログを始めた2011年当時の状況を踏まえて執筆しましたので、
トレンド内容は多少、古いですが主旨(ミッション)は未だに代わっておりません。

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