NOKIAの話を聞いて来年に向けて考えた事

2012年も、あとわずかで終わろうとしている。クリスマスも終わった今日、品物を納品にNOKIAのシリコンバレーオフィスに足を延ばした。通常アメリカではクリスマスからNEW YEARの1月1日にかけて、ほとんどの企業がSHUT DOWN、もしくは開店休業になるのだが、クリスマス明けというのに、オフィスはオープンしておりエンジニアたちは仕事をしていた。28日まで勤務だという。実は数日前、ここに勤める古くからの知り合いに数年ぶりに再会して色々と話を聞いた。元SONYの生産技術エンジニアだった彼は、確か2000年の初めにこちらのスタートアップに勤務、その後の変遷を経て現在に至っている。アメリカでは、SMART PHONEの普及にともないAPPLE, SAMSUNG, HTCの台頭により、ほとんど撤退モード(失礼)といった感のある同社だが、実はこのR&Dセンターには百名以上のエンジニアが勤務しているという。そして彼とそのチームが現在携わっているのはハードウェアの開発、それもなんと20年後30年後に予想させる通信ネットワークに使用されるであろう端末やメインシステムの開発をしているというのだ。端末市場をほとんど失ってしまったアメリカにおいて、同社がこんな規模で研究開発を行っているのは、ここシリコンバレーは人材の確保がしやすいだけでなく、この地が将来においても間違いなくデファクトスタンダードを生み出す場所であることを認識しているからであろう。それにしても、なんと壮大でスケールの大きなプロジェクトではないか@@!そんな未だ未知の世界のプロジェクトに多くの人材を投入しているNOKIA。これこそが本当の意味で世界制覇を狙うグローバルな会社のあり方であり投資の方法だと思う。知り合いの彼自身も食事をする暇もないくらいめちゃくちゃな忙しさだが夢のある仕事に本当に満足そうだった。
一方で今までは銀行の世話にならずに潤沢な資産によって君臨していたPANASONICやシャープ。その大半をプライオリティをつけられない間違った経営方針と、将来を見据えない中途半端な開発計画への投資によって失い、今や瀕死の状態で、かつては見向きもしなかった銀行に救いの手を差し伸べている彼らの状況をみるにつけ来年以降の復活に関して言えば、残念ながらNOKIAのような海外の列強とのアクションの違いから、ため息をつかざるを得ない状況だ。

さて今年に入って注目すべきことは、新しい製造のスタイルが急速に普及し始めてきたということだ。これには3Dプリンターの存在とアルデュイーノ(オープンソースハードウェア)等、新たな開発ツールの普及が非常に貢献しているのだが、新しいスタイルとしてお金をかけずに簡素化した機能やデザインを重視したプロトタイプを製作し、ソーシャルによって資金集めをするという流れが非常に面白くなってきている(このあたりはクリスアンダーソン著の「MAKERS」に詳しいです)。特にもともとハードウェアを得意中の得意としてきた日本の製造業にとってはもしかするとこれが新たなブレークスルーになる可能性が非常にあるような気がするのだ。勿論、大手ではなく今まで彼らに奉公してきた中小企業にとっては献上するだけの部品や部材だけでなく、今こそ自社のオリジナル商品を世に出す敷居が非常に低くなってきたということを理解し、是非、来年はこのあたりに真剣に取り組んでもらえたらと思う。

上記のNOKIAと日本の大手企業の歴然としたグローバル企業という意識の差を見るまでもなく、そして新しい選挙で政党は変わっても残念ながら今の彼らの技量では国際関係の体たらくの穴埋めに右往左往して、本来最も必要な国内経済の体質改善には気が回りそうもないし、大手企業の記者会見を見る度に感じる彼らの間違った方向性も、どこかが良い意味で破綻でもしない限り変わりそう(わかりそう)もない状況を見るにつけ、何度も以前から一貫して主張していることだが、彼ら大手に頼る体質を自ら早期に改善し、今まで生業のに加えて来年は少しオリジナル商品を開発しアピールするような計画を立ててみたらどうだろう?

NOKIAの話を聞いて、来年に向けてこんなことを考えてみた。2013年が、皆さんにとって素晴らしい年になりますように!

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