FACEBOOKの上場をものつくりの視点からみる

FACE BOOK(以下FB)がいよいよ明朝(5月18日)上場する(現在はカリフォルニア時間17日夜の11時半です)。予想株価は$38.調達資金は1兆2,800億円、時価総額はなんと8兆3,000億円のIT業界ではGOOGLEを抜いて過去最大、全米でも3番目に大きな上場になる。そんなわけでCNNをはじめABC,NBCといったこちらのTVではその話題で持ちきりだ。CEOのザッカーバークは齢28歳!スーパー億万長者にはなるが、いつも同じような無記名のTシャツとジーンズ姿で、ふらっと近所のラーメン屋でラーメンをすすっているライフスタイルは変わらないだろう(というか変わってほしくないな)。確かにFBはソーシャルネットワークという未だ広告収入以外に明確なマネタイジングのモデルがない(少ない)だけに将来的な予測や成長に賛否両論がある。数日前にもGMがFB向けの広告を中止する発表をしたり、いろいろな見方があるのだが、この辺りは専門家に任せておきたいと思う。ただ単純に考えて現時点ですでに世界中に9億人ものユーザーがいるという事実は何物にも代えがたい(いろいろとプライバシーの観点でも物議を醸しだしてはいるが…)。これだけのマーケットを持っているということは事実であり、言い方を変えれば「やろうと思えば何でもできる!」というのが正直なところではいだろうか。。
さて、自分はここ(シリコンバレー)に長年住みながらIT業界には精通していないので(笑)、FBの今後に関しては言及しないが、同社の上場を少し自分の分野(視点)から考えてみた。
まず1兆円もの資金を調達するわけで、それをどこに投入していくか?当然新しいビジネスモデル、サービスの開発、既存のシステムの強化に中心はあると思うが、この大規模なシステムソフトウェアを確実に機能させるためのハードウェアの構築と維持も当然のことながら非常に重要なポイントになってくるであろう。GOOGLEの検索で世界のどこからでも検索をすれば数秒で結果が出てくるあのポータルの裏には、それを可能にするための巨大なデータセンターが動いていることは言うまでもない。そのためにGOOGLEでは、データセンタ向けのコンピューター、ROUTERそして使用するCHIPまでも自社で開発している。当然FBもその部分をお粗末にするわけにはいかないので、ハードウェアの強化は不可欠になる。もちろん自社開発か委託かは別にしても、そこには莫大なハードウェアの需要はあるわけだ。特に最近ではトラフィックが増大したデータセンターではその冷却が非常に重要な課題になっている(そのためにFBは同社のデータセンターを寒冷地のグリーンランドに建設)。またそのデータセンターを稼働させるための供給電源もAPPLEのように環境配慮から大部分をソーラーシステムで補うなどの需要も出てくるだろう。また地震等の天災にも対応できる仕様が必要になるかもしれない。これらハードウェアーの需要に対し何か日本の中小企業がもつ技術力を生かすことができないものか?今まで大企業の下請けとして培われてきたすぐれた技術をせっかくだからこのような元気(と金)のある企業のもとでぜひ活かせないか?と願う次第だ。併せて当然FBに特化したKINDLEやI-PADのようなタブレット端末、もしくは新しいスマートPHONE分野に参入してこないとも限らない(なんせ9億人のユーザーですから)。このあたりも可能性として注視していけば面白いのではないかと思う。自分の役割としてせっかくの機会なので、ぜひ、このあたりでも何か役に立つ情報を供給できるように今から少しずつリサーチを続けていきたいと思う。

余談になるがGOOGLEが上場を果たした時、シリコンバレーの自動車(高級車?)、不動産の売り上げが20%増加したそうだ。そのためにこの地では物価まで上がってしまったと記憶しているが今回の上場でもそんなことになると自分的には物価高という被害をこうむる可能性のほうが高そうなのが、実はちょっとばかり寂しい…。

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