Archive for 10/03/2018

住宅を例に挙げたってチャンスは無限大!

少し前にシリコンバレーにて住宅建設業界に新風を巻き起こすべく、起業をしたHOMMA,IncのCEO本間君の講演を聞いた。ミッションとコンセプトは非常に明瞭。電話や車がお目見えしてから100年でスマートフォンやEVまで昇華しているのに、家は何がかわったの?というところからスタートし現在のテクノロジーや生活習慣にマッチした住宅のスタイルやあり方、そしてITを駆使することによる居住空間としての利便性と快適さを追求した新しい住宅建設がゴールだ。正直なところ、当初はIOTによって構築されたネットワークとそれに繋がる設備や家具などをフル活用し、それをベースにした新たなスマートホームの実現をMISSIONとしたビジネスと解釈していたのだが、それがここに来て、そのベースを踏襲しながら日本の建築業界や家電メーカーをも巻き込んだ新たなハードウェアビジネスに展開しつつある事に非常に興味を持つと同時に大きな可能性を感じた。

アメリカで家(特にキッチン)をリモデルした経験がある人なら誰でも、こちらで扱われている建材の質の悪さや精度の無さ、特にキッチンでは水回りをはじめ、キャビネットの恐ろしいほどの収納スペースの無駄、そして手際や効率に配慮していないデザインに幻滅した経験があるのではないかと思う。自分も数年前にキッチンを改造して、その値段の割に機能的でないキャビネットのデザインや応用の効かない建具の数々に本当にがっかりした記憶が鮮明だ。そんな時、日本のPanasonic Homes、YAMAHAやTOTOなどの収納キッチンのPRをみて、その無駄の無さと使い勝手の良さ、そして隅々の空間まで調味料などが置ける収納の素晴らしさに「何で、これら日本のものが手に入らないのだろう???」と本当に悔しい思いをした経験がある(結局使えない収納キャビネットに大枚をはたくしかなかったのが現実…)。

また家電製品についてもしかり。自分自身はこの問題提起を何と2012年の8月に投稿しているんだけど今現在でも日本のそれは、機能の工夫と利便性で本当に素晴らしいと思う。煙の出ない電子オーブンを皮切りに、信じられない美味さのお米が炊ける炊飯器。アレルゲンが除去できるエアコン等々、痺れる商品が山のようにある。そして素朴な疑問、

 何でこんな優れものがアメリカで手に入らないの???

自身も、このブログで投稿したが2013年からは三菱のインバーターエアコンの工場立ち上げに参画。2016年にはPANASONICのメキシコに換気扇の工場進出のプロジェクトに携わった。各部屋ごとの温度調整を可能にしセントラル空調に真っ向から対決を挑んだインバーターエアコンは瞬く間に浸透し月産数万台規模にまで成長。また圧倒的に音の静かな換気扇も今まで換気扇は音がうるさいものだという認識のあったアメリカで着実に実績を伸ばしている。このような例は本当に氷山の一角で、まだまだ優れた商品は山のようにあるはずだ。そしてシリコンバレーを例にあげれば、ここ数年の好景気による人口の急増で夥しい数のマンションや住宅建設が進んでいるが、メインの購買層は中国やインドを中心としたアセアン諸国からの移住者だ。彼らは自国での生活で日本製(最近は韓国中国勢が主流かもしれないけど)の白物家電、空調設備の素晴らしさを十分理解しているはずで、製品がすんなり受け入れられるのは間違いないだろう。

確かに製造メーカーのやる気が一番重要。そう考えると今まで何もせず、言い方を変えれば、上述したマーケットの昨今の状況などをしっかりリサーチすらしていない大手メーカーには可能性はないかもしれない。それでも今回のHOMMA,Incでは、そのモデルハウスに日本気鋭の住宅関連メーカーが参画し自社の製品を提供。その素晴らしさを実際に体感できる事で、認知度がかなり高まる可能性は十分だ。

ここからは自分の希望的な意見だが せっかくだから海外進出を上手く果たせないメーカーは、このような新しい改革を海外で実行している実力派スタートアップのアクションの素晴らしさを真摯に受け止め、彼らの力を借りて上手くコラボすることをお勧めしたい。 そして、建設をはじめとした住の分野でも日本の持つ素晴らしさの提供を実現できる機会創出の拠点という位置づけとしてHOMMA,Incには是非、大成功してもらいたいと思う。

また、前述したように昔から主張している事だけど、この機会に家電で言えば日本やアジアのみで既得権を得た大手ではなくアイリスオーヤマや少数気鋭で素晴らしい製品を作り出しているバルミューダのようなアグレッシブな新興メーカー、そして新素材や建具を扱う中小メーカーにも是非とも真剣にグローバル化の矛先としてアメリカでのリサーチなどスタートしてもらえればと思う。今のシリコンバレー、特にイーストベイやサウスベイで進んでいる圧倒的な数のコンドミニアムや住宅の建設現場を見れば、新興メーカーや気概のある中小メーカーなら間違いなく闘志がわいてくるはずだ(と思いたい)!

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