Archive for 04/10/2016

自主的にグローバルを意識する事の重要性!

3月31日に発表されたTESLAの廉価版EV、モデル3のデビューは自分にとっては衝撃だった。初日の予約だけで13万台@@!予約には$1000の保証金が必要なので、それだけで150億円の売り上げ。そして3日後には予約総台数は27万台@@!一台当たりの販売価格は$35,000(日本円で380万円ぐらい)なので、もし仮にすべての予約が販売されたとしたら何と1兆2500億円の売り上げになる@@!アメリカのメディアは連日この話題をニュースにしており、最新の情報では、この週末(4月9日)の時点で予約の総数は32万台に達したそうだ(最近では実際に納車まで何年かかるの??なんていう話も飛び交っている模様…^^;;)。。。

この最初の発表が行われた時、自分は講演のため日本にいた。最初の情報もNETのニュースで得たのだが非常に違和感を感じたのは、殆どの日本のメディアは、この話題を取り上げていなかったことだ。唯一、日本経済新聞が数回にわたってフォローしているが、日本滞在中にこの話題を一度もTVのニュースでは観ることはなかったし、紙面でも(限られた新聞しか見ていないけど)一切見かけなかった。もしかしたら、各放送局の大手顧客である日本の自動車メーカーが、このニュースに戦慄し、あえて自粛を求めたのか??そんな勘繰りさえ出てしまうほどだった(もしくは各TV局がそれほど話題にもならないと判断したのか??→この場合はかなり絶望的…)。
自分自身も4月6日に予定されていた今回の講演会(経済産業省九州経済局によるベンチャー創業フォーラム)のネタにさっそく使ったのだが聞いている参加者の皆さんには何を言っているのか、わかってもらえたのか?疑問が残る感じだった。

実はこのNEWS、日本の将来に大きく影響するであろうという事は間違いない。現在の日本の自動車産業はガソリン自動車の製造販売によって成り立っている。日本で自動車産業に従事している人口は200万人を超えると言われているが、その殆どがガソリン自動車の部品製造に携わっている。EVになれば当然エンジンもミッションも車軸もないわけで、これらの部品や組み立てに関係する企業にとって、環境問題や燃料費、そして情報収集の手段として確実にやってくるEV化の流れは、この先かなり深刻な要因になるはずだ。しかしながら現在の日本国内は世界的な自動車産業の隆盛によってフル稼働の状態。そこまで気が回らない、もしくは関心がないような企業が殆どではないかと思う(残念ながら…)。

このあたりを自分の講演会や、このブログでも再三にわたって訴えてはいるのだが、正直あまりわかってもらえていないのが現状のように感じる。
話題は少しそれるが、今回の講演に際しては事前にできるだけ中小町工場のオーナーの方に参加していただきたい旨を伝えていたにも関わらず、参加者の多くは行政や金融機関の関係者だった。実は前回山梨県で講演した時にも当初は50社以上の企業参加があるという事だったが、実際には10社にも満たなかったと記憶している。確かに著名人でもない私の講演というインパクト自身があまりないのかもしれない(というかそれが原因だと負うけど…)。ただ海外、特にシリコンバレーの状況というKEY WORDに対してはもう少し敏感になってもらえればというのが本音だ。

はっきり言えば今の日本の状況を考えた時、

「自主的にグローバルな視点を持つことがどれだけ重要か」

という事が、これからの企業の生き残りに大きな影響を与えると思う。
少なくとも上記のTESLAのNEWSを観て、日本の自動車産業の行く末に不安を感じることができれば、例えばエンジン部品を作っているメーカーであれば今のうちからEVになっても残る部品の研究開発、もしくは今まで培ってきた技術を基にした他分野への展開等を今の段階から考えることができるのではないか?

今の日本ではグローバル化が一つの流行語のようにささやかれてはいるが、そのための情報は残念ながら殆ど入ってきていないというのが現状かもしれない。
既存のガソリン自動車に関しても、アメリカにおいては僅か30年前には三菱のデボネアのCOPYしか作っていなかったメーカーであるHYNDAI(現代自動車)がセダン、SUV,ワゴン、商用車を含め既に40車種以上の車をアメリカで販売し、ヨーロッパ勢を退けて全米の販売ランキングで6位に入っている事など、まったく知られていないだろう。
であればどうするか? やはり自主的にグローバルな視点をもち、海外の市場状況、自らが携わる産業の動きには関心を持つ事を意識してもらいたいと思うのだ。

はっきり言って、このような習慣が今の段階から身につくかどうかで、この先の5年で雲泥の差が出てくると思う。それができなければ、「座して死を待つ」状況になるくらい、世の中は凄いスピードで動いているという事を今回のTESLAのNEWSで強く感じた。

 

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