Archive for 06/23/2015

異業種交流に新たな可能性を見た!

6月の訪日の際に, 懇意にしている日本ではかなり有名な町工場の代表である浜野製作所が主催する異業種交流の勉強会にお邪魔させていただいた。この勉強会、実はかなり興味深い!参加のメンバーは日本を代表する工業用ロボットメーカーである安川電機、空圧機器のトップメーカーであKOGANEI, そしてIT分野では不動の地位を築いているYAHOOという顔ぶれ。KOGANEIと安川電機は関連があるとは思うけど、YAHOO、それに浜野製作所という組み合わせが、正に異業種(笑)だ。

そもそも、この勉強会のきっかけは、最近では講演活動に引っ張りだこの浜野さんの話や、同社のスタイルを聞いて、正直なところ今は絶好調でも将来的には閉塞感が否めない大企業の面々が同社にお伺いをかけてきたところに端を発しているという@@!失礼な言い方かもしれないが、大手が町工場に教えを乞うという、このスタイルに実はかなり感激した。だって今まで町工場といえば「下請け」という見方がメインで、従属する立場というイメージなのだが、そこに新たな活路を見出すべくお伺いを立てるという姿勢は、非常に勇気のいる事ではないか?と思っていたからだ。あえてそれに踏み切った大企業の皆さんの真摯な姿勢に正直新たな希望のようなものを感じた次第。
勿論、社長即決で物事や方針を決めることがきる町工場とは異なり、大きな組織には長年の業務によって築かれた無駄な決済システムや人事構成など、内部でも変えていかなければならないことは多々あるとは思うのだが、その現状を変えるきっかけとしても、このような勉強会は本当に意義のあるものだと思う。
加えて今回お会いした皆さんは、年齢も若く意欲的だ。KOGANEIでは、社長直轄でMIRAIプロジェクトを立ち上げ、その精鋭の皆さんが参加していたし、YAHOOも既存の事業部に加え、新たにIOTの分野への展開を図るべく構築された組織の皆さんが参加していた。

実は特に最近、事あるごとに疑問に思っている事がある。それは「何の為のグローバル化」か?ということだ。自分は過去5年以上にわたり、日本の中小町工場の皆さんの海外進出のきっかけを作るべく色々な活動してきたのだが、以前もこのBLOGに書いたように本当の意味でグローバル化、つまり自社製品や技術を海外にも売り込みたい!という志のある企業には殆ど出会う事ができなかった。言い方を変えれば、そのような意識や志を持った企業は思った以上に少なく、なにか「グローバル化」という言葉のみが肥大化し、実は、そこに群がる怪しい輩がこの言葉をキーワードに補助金などを、貪っているのではないか? という事だ。
で、考えた事は、別に国内で十分飯が食えたり将来的に目先の5年ではなく10年以上先の市場が見えている中小町工場は、敢えてグローバル化を意識する必要もないのではないか? という事だ。
正直、グローバル化と単純に言っても、ただ製品や技術が優れていればいいのではなく、それに付随した語学力や知識(貿易など)、また海外の技術慣習にある程度精通する必要がある。これは、ある意味、非常に膨大な時間と費用を費やす可能性がある。 極論すれば本当に優れた技術とか体力のある中小町工場にのみ、可能な事のようにも思えるのだ。なので、敢えて「グローバル化」という言葉に踊らされて目先を海外に向ける前に、国内で可能性のあることを先ず意識するほうが、スピーディな展開ができるではないかと考えられる。
今回の異業種交流会は、そういった意味で、今まで接点のなかった(であろう)企業が、浜野製作所というトンガった町工場の元に集まり、新たな事業創生を考えるという事で熱い議論を戦わせているのであるが、実はこれこそ新規事業創生の新しいスタイルではないかと思う。

既にご存じのとおり、ドイツではインダストリー4.0という既存の生産システムをITにつなげてより効率の良い生産体制の構築を目指した運動が始まっているが(残念ながら日本はだいぶこのあたり遅れてるな~)、この流れで考えれば100年企業の安川電機が、IOTという最近のトレンドを盛り込むためにIT業界の雄であるYAHOOと協業することは十分に考えられるし、KOGANEIも自社製品をIOTのネットいワークにつなげることにより、メンテナンスのタイミングを見落とさないシステムの構築や特に自動機系のスタートアップ企業のサポートを早い段階から進める等、まだまだ国内でも市場を創生していく事は十分に可能ではないかと感じた。 また浜野製作所も、それらの需要に応じた気の利いた試作、量産部材の供給とIOTを先取りした新たな町工場のスタイルの指針となる事業展開など、これまた面白いのではないか?

そういう意味で、このような新たな異業種交流会が益々一般的になれば、十分に市場の創生を可能にできるのはないかと考えた。是非盛り上げていただきたい!

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