Archive for 11/19/2008

三河屋を再考する!                           -次世代マーケティングプラットホームを読んでー

 

 

 湯川さんから贈呈していただいた「次世代マーケティングプラットホーム」を遅ればせながらようやく読了した(湯川さん、時間がかかってしまって本当にすみませんでした^^;)。まず率直な感想は、「もうすでに広告業マーケティングの分野というのはこんなところまで来ているのか」ということだった。この本には従来の広告媒体であるテレビや新聞、雑誌というものは出てこない。フォーカスされているのは勿論トレンドであるインターネット業界の話が中心だ。GOOGLEをはじめ、SNS、ポータル、ブログの運営サイトなどなど、基本的には、どこもビジネスモデルは旧来の媒体と同じ広告収入であり、その域を出るということは容易ではない。ではその中でどのように効率を上げ、かつ効果のある広告を打つことができるが、どれだけ的確に購買層を抑え、広告主の売上と利益の向上に貢献できるかというのが、これらのサイトの運営側の営業力になると思うのだが、そのためのツールや解析方法、データベース、ネットワークといったお膳立てを専門にする会社が既に存在し、それらのテクノロジーを駆使して、上記の「広告主の費用対効果」を満足させる経営を行うことが必要不可欠になっている現実、そしてそれらが今後どのように発展し究極の目標である「ワンtoワン」広告に近づいていくかという状況を見ることができた気がした。そして、その手法はWEBの域を出て、モバイルやデジタルサイネージにも広く波及し、それらが又独自の進化を遂げつつある点、非常に興味をもった。 サイネージにおいては、そこに映る人の認識まで行い、それに応じてサインの内容を変えるなど、とてつもない(?)技術まであるというのが驚きだった。というか、いつもこの手の本を読むと思うことは自分はシリコンバレーにいながら何でこのようなことが今まで全然知らなかったのか、ということだ。物凄く目からウロコの感動がある反面、相変わらず視野が狭くて情けない自分を感じでしまう。。。
 さて、一連の技術革新に伴うマーケティングの手法が変遷していくなかで、当然このような技術を利用でき、かつ広告と打つことができるというのは、営業企画や宣伝広告費をしっかりと確保できる企業や会社に限定(SALESFORCEやOMMUNITUREのサービスも当然有料だ)されると思うのだが、これらが我々のようなマイクロ企業にはどういうインパクトになっていくのだろうか?ここから何を学んで、これをどう考えていけばいいのか?ということが自分にとっての結論となるわけだが、従来通りの営業プラスWEBによる宣伝と物販といった現状できるマーケティングと営業戦略において、このような近未来のテクノロジーがあると言っても、この域から飛び出すことは、やはりコストというぶ厚い壁のために非常に難しいと思われ、最終的には現実的に自分とは関係ない世界の話だな。というのが正直なところなのだが、ひとつ非常に感心したというか印象的だったのが「テクノロジーを使った、きめ細かなサービス=三河屋さん的サービス」という考えだ。そうだ、これは我々日本人が、本来最も得意とし、これを軸に自分達の生業を維持してきたという基本的な営業戦略ではなかったか。それが湯川さんの言う「時代の流れ、マス文化によって失われてしまったもの」であり、ここへきて再び「この失われたものをテクノロジーを駆使して取り戻すことがIT革命の本質」とまとめられているが、これはテクノロジーを駆使する前に営業を必要とする者の心得として先ず取り戻すべきものであると痛感した。これだけせちがない世の中。家電をとってみれば乱立する大型量販店を尻目に、厳しさはあるものの黙々と経営を維持する町の電気屋さん(三河屋さんと同類)のマーケティング活動が、実は最新のハイテク技術を駆使して目指すマーケティング活動の究極のゴールと同じだという点は、もちろん町の電気屋さんの限られた顧客と市場に対するものとは異なり、後者の方は一般の大きな市場を対象としている点に大きな違いはあるのだが、非常に面白いと思う。そしてこの「広告やマーケティングなどの企業活動の究極の姿」といわる三河屋さん的な顧客対応であれば自分にもできる。ある程度顧客の数や規模が増えても、それこそインターネットを利用して、その分を補うことは別に高価な機器やサービスを利用しなくても十分に対応できるはずだ。このあたりをもう一度この原点に立って考え直してみよう!と、ずいぶん本書の目指すところとは、自分の結論はかけ離れてしまったようだが、この部分の啓発を与えてくれただけでも本書は自分にとって十分価値があったと思う。そんなわけで湯川さんが言われている「広告関係者はもとより、ウェブビジネス関係者や、一般企業の経営企画などに携わる人たち」に加えて、最新のマーケティングの現状を知るだけでなく、そのような時代にどうすべきかを啓発してくれる点で起業家や小企業、そして個人事業主の皆さんにも、この本はぜひお勧めしたい一冊である。
 
P.S.おまけですが、この本を読んで内容とは別に少し考えたことは、いつもここに行きついてしまうんですが、本来日本人が最も自然に取り入れていた三河屋的マーケティングが、これまたアメリカの企業を中心とした日本以外の企業によってビジネスモデル化されて、この分野でもイニシアチブを持っていかれてしまっている現状(この本には日本の会社は一社も出てこない)は、やはり日本人として、他のプロダクツ同様ちょっと残念でさみしい感じがしてしまいました…。

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お疲れ様!

YAHOOの創業者であるジェリーヤンがCEOを辞任した。今回は1年半の短い期間だったが、今年に入ってからはMSの買収問題などで本当に大変だったと思う。1995年ぐらだったか、友人の家のお好み焼きパーティーで知り合い(今の奥さん)のボーイフレンドとして紹介されたジェリーはジーパンに迷彩服を着た普通の学生だった。それ彼がある日、突然、YAHOOを立ち上げローカル新聞のトップページを飾る。インターネットの覇者としてその後の隆盛は誰もが知るところだ。その後忙しい合間を何度か会って遊んだり食事したりしたと思うが、やはり有名になり会社の重責をになう立場として超多忙になり、付き合いも時候の挨拶程度になってしまった。最後に会ったのは、確か3年ぐらいまえの友人の結婚式だったと思うが、あれだけの企業のTOPになりながら相変わらず、飄々とした感じだったので妙に安心したことを覚えてる。気がついたら彼ももう40歳らしい。特に買収劇に際してはYAHOOに固執しすぎたという批判があったり(創業者として、その気持ちは十分に理解できる)、CEOというとてつもない重圧に踏ん張ってきて精神的にも苦しい立場にいたことは容易に想像できる。もちろん同社の前途はこれからが大変だとは思うが、少し肩の荷がおりたので、4月に生まれた2人目の子供にたっぷり時間を注ぐこともできるだろう。彼にとってはつかの間の休息かもしれないが、もし少しでも彼の時間がとれたら、彼を誘って旧知の仲間も集めて、また鍋パーティーでもしたいと思う。

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GOOGLEの大胆計画を垣間見る

このところの景気後退、それに加えて強烈な円高による利益の縮小。とにかく今年は本当に大苦戦を強いられている。下手をすると会社の存続にも影響しかねない状況にかなり頭を抱えている。そんな中、かつての上司でいまはGOOGLEのアカウントマネージャーであるI氏とランチをともにした。はたしてGOOGLEのような大企業は、このような状況をどう見ているかというと、「楽観視はしていないが非常に興味のある状況で、間違いなく次のビジネスチャンスになるであろう」との見解。ただ非常にいい機会なので、プロジェクトの見直しや人員の削減等会社のシェープアップを並行して行っているとのことだった。自分はこんなに打ちひしがれているのにいったいどういうことかと問いただしてみると、まず大企業においては景気が低迷して来ると最初に削減や見直しを課せられるのが広告宣伝費であり、今までTV広告などに惜しげもなく大枚をはたくことができたのに、その縮小のために新たな見直しを迫られ、そのような既存のPRよりも、実はかなり安価で効果を上げることができるであろう「連動検索型広告」により強い興味を持ち始めている状況で、その引き合いが増えてきているとの事。そのために既存のビジネスモデルは多少の動きもあるものの、今後も堅調に推移していくだろうということだった。う~ん、なるほど。確かに今後激変が予測される、新たな広告マーケティング市場の変革に、昨今の状況はかなり寄与しているようだ。
 加えて現在、売上の5%にも寄与していないYOUTUBEが、この先さらに細かく市場のニーズにマッチしたトラフィックの構築には不可欠だとの話も伺った。具体的なことは聞けなかったが、2000億円の大枚をはたいて購入した会社を収益型モデルの先方としてこの先どのように変えていくかは興味津々である。そして今年発売されたG-PHONEと搭載OSであるアンドロイドは来年以降間違いなく爆発するのではないかというのが同氏の大胆予測。これは非常に信憑性もあった。彼の見解はI-phoneなどの隆盛によって、PCに依存する部分が実は携帯端末で十分に補えるという認識が浸透したため、これだけ景気が悪くなると高額商品、特に安くなったとはいえ$7~800もするPCには目もくれず$200で手に入る携帯端末を購入するようになる。このような状況が今年のクリスマス商戦で顕著になれば、当然PCの大手、DELLやHPもその矛先を変えて携帯端末市場に参入してくることが考えられ、それに加えてACERをはじめとした台湾勢も$500PCよりもさらに安価な通信機能付きのPCモデルの供給をスタートする可能性がある。その際にGOOGLEのOSであるアンドロイドを採用してくれれば、すでに彼らのマーケティングTOOLが山のように搭載された同OSを利用して、そのような端末を利用しているユーザーに対して、今後は年齢別、環境別、性別などの細分化された広告など、さまざまな手法で広告業界のアドバンテージを取ることができる。という見解だった。なるほどすごい!もちろんそれは天井知らずの資金力があってこそなせる業でもあるのだが、その遠大な計画は非常に興味深かった。今はだいぶ株価も下がっているけど来年のGOOGLEの動向は本当に乞うご期待!っと、その前に自分のこの先をまず真剣に考えることがファーストプライオリティだった…。トホホ~

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