Archive for 05/16/2008

同姓結婚を認める判決のニュースを見て感じたこと

昨日(5月15日)の北カリフォルニア、特にサンフランシスコ周辺は、カリフォルニア州最高裁がサンフランシスコ市の訴えを認め、同姓結婚を容認する判決を下した話題で持ちきりだった。サンフランシスコは全米でもゲイ(同性愛)カップルたちの聖地として長い歴史と伝統がある。メインのカストロストリートでは、多くの男性カップルが普通に生活している様子をこれまた普通に見ることができる。それはある意味物事や規制にとらわれない非常にリベラルな気質が、この地だけでなく、そこに生活人々からも感じ取ることができるということだ。何しろ同性結婚をカリフォルニア州を相手に訴えたのが個人や団体ではなくサンフランシスコ市というのだがら凄まじい。もともとサンフランシスコといえばヒッピーのメッカであり今から40年も前に、そのようなリベラルな主張とLOVE&PEACEのスピリットを持った多くのヒッピーたちがフラワームーブメントの名の下に全米のみならず世界中から集まり、一つのジェネレーションを築き上げていたことは非常によく知られているが、そのときのスピリット、DNAが未だに延々と受け継がれているところに、ものすごい意味がある気がする。きっとサンフランシスコ市で、このような訴えを起こすプロジェクトを推進していたのは、この世代に洗礼を受けた人々だったかもしれない。もちろん、そのDNAはシリコンバレーという非常に特殊なエリアを築き上げてきた先人たちにも間違いなく受け継がれているといっても過言ではないであろう。”STAY HUNGRY, STAY FOOLISH"の名言を残し、いまやシリコンバレーのカリスマのひとりとなっているアップルCEOのスティーブジョブスも、その根底にあるのは体制にとらわないリベラルな精神という、まさにヒッピー文化に共通する姿勢だ。そして今、その当時、彼らによって主張されていた、パーマカルチャーやエコロジーなライフスタイルが、本当の意味で具象化されてくる、というかされざるを得ない状況になりつつあることも事実だ。原油高に伴う物価の上昇、地球温暖化の問題などなど。我々の生活に直結する問題に対してどのように行動すればいいか。その指針は既に40年も前から、ここでは主張されていたわけだ。もちろん当時は誰も現在の状況などを予測できないから、そのような主張をする若者を、ただ単に自由と反体制を主張しドラッグに陶酔するイメージでしか捕らえられなかったであろうが、今はそうではない。当時彼らが主張していたことを実践することが不可欠になってきているのだ。大きいところでは若くして富を得た多くの新世代の起業家たちが、そのDNAによって次世代の石油に代わるエネルギー源の開発や環境対策といったテーマでビジネスという視点も考慮して次々とアクションを起こしつつある。その先端を行くGOOGLEでは、数千億の資産のある創業者の一人は環境を考えプリウスに乗っているし、社内のカフェは環境に配慮し半径150マイルの調達される材料のみを使用していたりする。行政面でもハイブリッド車に優先レーンの使用を認める配慮がなされていたり、サンフランシスコから南、モントレーにかけての農園で生産されるオルガニック野菜はダントツで全米一の収穫高を誇っている。もっと細かいところでは、私の行きつけの何店かのコーヒーショップは自分のCUPを持参すると大きさにかかわらず、コーヒーを50セント引きにしてくれて、CUPの消費軽減に努めていたり、以前私のスローライフの師匠であるウメさんが主張していた"マイハシ”運動を実践している日本料理屋も既に存在していたりする。そのうちの1店では箸を購入してくれたお客さんに日本の蒔絵柄の素敵な箸入れをプレゼントして、箸をお店にキープしている。当然お客さんはその箸があるから、そのお店にしか通わないというマーケティング的なメリットもしっかり出していて、そろそろキープ箸は100膳を超える勢いだそうだ。これでそれなりの割り箸消費の軽減、しいて言えば森林伐採の軽減に貢献しているわけだ。こういう地道は活動が、この地では、これまたすんなりと受け入れられるような気がする。これもヒッピームーブメントの伝統だろうか…。
というわけで同性結婚のNEWSから、かなり話題がずれてしまったのだが、このような事柄に対しても寛大でリベラルな風土が、歴史的に伝統のあるもので(まだ40年足らずだが)、それがシリコンバレー隆盛の原動力にもなり、そしてこの先のエコロジー文化、産業の面でも間違いなくイニシアティブを取り続けていくであろうことは、私としては容易に想像できてしまうのだ。

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機密保持徹底度の日米比較

日本では、ここのところ(といっても数年前から?)プライバシーポリシーに対して非常にナーバスになっていて、どのHPに行ってもこれらの規定が明示されるようになった。それでも、日本はその話題性からか、情報流出のNEWSが相変わらず新聞沙汰になっている気がする。アメリカはどうか?それほどメディアに関心をもって接することがないので、そのような記事はほとんどお目にかからない。確か去年だったか、大手のクレジット会社(たしかVI○A)の情報が漏れて200万人ぐらいの人が被害にあったというのが記憶にある程度。200万人というと、当然日本で話題になる規模の100倍以上?という気がしないでもない。そのくらいの規模にならないと話題にものばらないのだろうか?それとも、このような問題はプライバシーが尊重されているお国柄、昔から注意が払われて非常に少ないのだろうか?ルールという面から見ても日本では私の知る限りではモラル的な側面から非常に消極的にしか行われていない比較広告も、こちらでは堂々と名指しで競合メーカーとの比較を公にすることが一般的で、そう考えると非常に競争という面ではフェア(?)な分、そこには厳密なルールが存在しているのだと思うが、そのような部分で厳密さに欠く分、日本では個人のプライバシーに関する規範のようなものが今までなかったがゆえに、そこで発生する問題には目新しいという意味で話題性も相まって取り上げられやすいのかもしれない。たとえもイマイチで話も少し横にそれてしまったが、実はアメリカにおける機密保持に対する扱いはやはりかなり日本とは違うらしい。私の知り合いが、たまたま日本の大手シュレッダーメーカーの明○商会のアメリカ事務所の社長を去年から務めている。久しぶりにお会いする機会が会って、色々とお話をうががった。自分的にはきっとプライバシーと機密漏えいに関しては世界一神経質であろう国であるアメリカであれば、このような商品、売り上げも上々なのでは?と思ったのだが実は非常に苦戦しているというのだ。理由はその徹底ぶりの違いによるものだという。基本的にアメリカの企業は、そもそも従業員の入れ替わりも頻繁(レイオフなどが慣習的に行われているのにも関連)だし、派遣社員の使用も常識なので、社内の人間にこういった機密文章の処理などをまったくさせないというのだ。簡単に書類を「シュレッダーかけといて」みたいにお願いすることもなければ、自分自身でそのようなものを使って処分することもないないらしい。ではどうするかというと、このような機密に関する、もしくは廃棄する書類に関しては、外部から委託した会社に全て任せるそうだ。このような会社が管理する厳密に鍵のかけられるゴミ箱が支給され、そこに特定の人のみがこれらの書類を廃棄、そしてびっくりなのは、この委託会社が所有する、移動大型シュレッダーを搭載するトラックが定期的に会社に車を横付けして、これらの書類をシュレッダーにかけた上、全て処分まで引き受けるというのだ。なんという徹底ぶり!このような状況なので、シュレッダーは売れないのだという。おまけにこのような廃棄処理専門会社は、PC(HDD)からFDなどまで全ての廃棄を引き受けるという。思わず「ほ~」と思った。考えてみれば、こちらでは朝レイオフを言い渡された社員はそのままガードマンに付き添われて、机の上の私物のみをまとめさせられ、同じようにガードマンに付き添われて片付けが済んだら即座に社外まで見送られるのが普通だし、銀行の友人から聞いた話では、日本でも今は一般化しているという話を聞くが、銀行や証券会社なとお金に携わる会社では、従業員は強制的に1週間(か2週間)の休みを取らされ、その間にその従業員のPCの中身、メイルのや類取りからファイルの内部までを徹底的に調べ上げるという規則があるという。
 やっぱりアメリカはその徹底度が凄いなというのが感想。まだまだ比較すれば知らないところでこのような機密保持に関する日本との違いが沢山そんざいするであろう。アメリカでこのような話題が少ないのは、やはりこのような徹底振りに起因しているのも事実だろう。
 ところで、この機密文書廃棄処理専門会社だが、もう日本にはあるのだろうか?明○商会は、この社長のレポートを受けて、まさかこのような商売を始めるとは思えないし(当然売れ行きに直結するから)、もしかしたらNEWSで問題が騒がれれば騒がれるほど、このようなサービス、日本ではビジネスとしてはありかな?と思えてしまうが(もし既に普及していたらぜひ教えてください)…。

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