Archive for 02/26/2008

ソフトウェア産業の行く末は?

ソフトウエアプログラミングではスパークリエーター並の凄い友人がいる。彼はだいたいエスティメートで月ベースで$数万ドルクラスの仕事をこなしているのだが、ある日、この手の仕事の相場に興味をもち、「恐ろしいサイトを見つけた!」と興奮気味に話してくれた。そのサイトというのがこれhttp://www.getafreelancer.com/。ソフトウェアの仕事に関する入札(オークション)サイトだ。企業主が無記名で日雇い、もしくはプロジェクトベースの仕事を公開する。それに対して、世界中からその仕事に対するBITが始まる仕組みだ。たとえば、あるソフトウエアの仕事があって予算として通常の時給換算で月100万円の予想を立てたとする。しかしながらその仕事は、その国の相場で考えられているわけだから、仮に月1万円もあれば十分暮らせる国の天才プログラマーが、生活費プラスαで、この仕事を2万円でBITすることも可能なのだ。当然、同じ国でも学生がアルバイトで、また会社勤めのエンジニアが副業でBITすることもまったく問題ない。こうなってくるとソフトウェア開発という仕事に関して言えば、ますます低価格化が進み、産業自身の構造が大幅に変わってくるようになるだろう。大手企業の経理担当の友人が以前はなしていたが、その会社のサーバーやイントラネットを構築する際には、そのハードの倍以上の金額をソフトの開発に費やしていたそうだが(もちろん大手がまとめて受注しソフトの開発はすべて外注展開をし、その差額を搾取しているものと思われるが)、こういう構図も将来的にはなくなるかもしれない。
最近携帯端末のOSとして発表されたGOOGLEのアンドロイドもベースはオープンソースで元は無料のLINUX、対抗馬のLIMOも同じくLINUXベースで、いままでハードの開発に比例して新製品の開発費の大部分を占めていたであろうソフトウェア開発という出費は、どんどんなくなってくる状況が今後は益々一般化していくと考えられる(その割にいろいろなものは安くなってない気がするけど)。
そうなってきたときソフトウェア産業というのはこの先どうなっていくのだろうか?興味津々。

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雑誌の記事に

昨年の話になるが、御世話になっている民営化が近いN銀行の N部長を交えての地域活性化に関する談話の内容が、私の話がメインで雑誌の記事になったと同席していたK出版の方から連絡を受けた。とはいうものの、この談話は昨年、それも確か夏ごろだったような記憶もあり、もしかしたら年が明けて相変わらずドッグイヤーで猛進しているシリコンバレーの今のトレンドとはちょっとずれてしまっているかもしれないけど掲載の承諾をいただいたし特に後半の日本に関するくだり以降は自分が昔から感じ、繰り返し機会あるごとに話している事なので、ちょっとご紹介を!

地域経営と地域資源(10)
-シリコンバレーと日本を行き来する企業家のモノローグ-
地域に「育てる」風土と文化を  
 

はじめに-編集部より

  遠藤吉紀さんは、アメリカ・シリコンバレーの日本人起業家である。もともとは日本の中堅メーカーに勤務し、80年代後半にシリコンバレーでの現地法人立上げのため渡米された。その後、日本の親企業が倒産。しかし、現地法人の顧客から「アメリカでの取引は続けて欲しい」との要望もあり、アメリカでの自らの起業を決意し、99年ビーンズインターナショナルを設立、現在に至っている。

 創業以来、日本の、とりわけ中小メーカーの優れた技術や製品をアメリカ企業・市場へ橋渡しするというユニークなビジネスを展開されている。そのため、アメリカをはじめとした海外電子部品市場の情報に精通する一方、2ヵ月に1度は“商品開拓”のため日本を訪れている。
 そのような「複眼思考」の遠藤さんの目に今、アメリカ、シリコンバレーそして日本はどのように映っているのか。伺った話から日本の「地域力」鍛錬のためのヒントが見えてくる。

最近のアメリカ市場トレンド

 最近のアメリカ、といっても広いので、私が居住するカリフォルニアを中心に話せば、総じてエネルギー、環境そして健康に対しての人々の関心が高まり、マーケティングもそれらの分野で、年齢や世代に応じたターゲットの絞り込みが行われている。

 特に健康に関しては、もともとカリフォルニアにはオーガニック文化とも呼ぶべきものがあり、モントレーベイというエリアを中心に、オーガニック-有機栽培農家が数多く存在し、生産にビジネスにと熱が入っている。ただし、このオーガニックブームは、突然現れたものではなく、かつてサンフランシスコを中心に若者を魅了したヒッピー文化のころに端を発し、以前から潜在的にあった市場がここに来て顕在化しているのである。

 もともとアメリカは国民全体に「健康管理」を意識する文化が根強く存在している。たとえばフィットネスやスポーツジムなどが日本に比べて活況を呈しているのも、このような文化的背景によるところが大きい。また、ご承知の通り、アメリカには国家が管理する健康保険制度は存在せず、また、企業単位でも日本では当然の企業負担による従業員の健康診断サービスも存在しない。健康は自分で管理するよりほかなく、しかも高額医療費が当たり前である。健康意識の高さは、このような社会事情の裏返しという見方もできるだろう。
 それにしても、最近のオーガニック食品への関心の高まり、それに伴う市場の活性は健康管理意識からだけでは捉えきれないものであり、その意味で、新たなマーケティング分野が育ってきていると言うことができると受け止めている。

オーガニックはシリコンバレーも

 このオーガニック食品への関心の高まりは、シリコンバレーにおいても同様である。たとえば、今や世界に冠たる検索エンジン企業であるグーグルでは、社内の社員向けレストランで提供される食材はほとんどオーガニック系素材を使用しており、しかもそれら食材・素材はシリコンバレー半径100マイル以内で生産されるものしか使わないという徹底ぶりとなっている。また、料理を提供するレストランやカフェの設置にも心が配られており、キャンパス内には施設が18ヵ所も用意されているのである。
 このようなグーグルの行動様式には、アメリカ企業の風土としてもともと存在する、「社員へのふるまい」意識が作用していることも事実である。そのようなふるまいの文化に、オーガニックや環境・健康といった市場トレンド、消費トレンドを絡み合わせたサービスを提供することで、従業員のモチベーションを上手に高めているという点は、特徴ある企業経営のあり方ということもできるだろう。また、日本の企業にとっても、参考になる点を含んでいるようにも思える。

シリコンバレーの現況

 ところで、シリコンバレーの経済・産業状況は、2000年のITバブル崩壊以降、目立って新規の会社が出てきているという実感はないが、かといって企業数は減っていないし、相変わらず「おもしろいこと」をやっている企業は生まれ続けている。たとえば、脳波や心拍数を把握して脳疾患や心疾患の予防に働きかける半導体チップを開発している会社がある。それらに共通するのは、技術的には半導体とバイオ、分野としてはヘルスケアである。つまり、医療・健康とITの融合を試みている分野が元気なのである。

 これに対して、ベンチャーキャピタル(VC)は「事業化に失敗したら投資に見合った分を返せ」といった風潮も見られはするが、それは「金儲け」を主目的としたVCのことであり、潜在能力を持った人や技術を育てるためにする「育てる投資」は依然として続けられている。そして、それらの出資元はアラブ、中国、ロシア、ブラジルなど世界の資金が集まる国やエリアである。
シリコンバレーは「カネのあるところからカネを集める」という図式が相変わらず活発であり、この図式が、以前留学していた、あるいは親類縁者がいるなどシリコンバレーとの地縁・人縁を通じた「人の交流」に基づく「カネの循環」である点も相変わらずなのである。

シリコンバレーの日本人・日系企業は

 ひるがえって現地の日本人・日系企業の場合は、「人の交流」に発したカネの流れはほとんどない。グローバル・キャタリスト・パートナーズを経営する大澤弘治氏のような企業家的バックグラウンドを持つ日本人投資家も若干は存在するが、彼らがパートナーとするのは、当地で確固たる地位を築いているインド人など「人の交流」で「生きたカネの流れを生む」ことを知っている人々である。
 これら少数を除けば、日系VCはいわば大企業系サラリーマンであり、行う投資もリスク

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どんどんタダになる!

少し昔の話になるが、日本の大手地図メーカーゼンリンのIT部門子会社ゼンリンデータコムの社長を務める友人と最近の状況などについて話したことがある。彼によれば最近のWEBの普及により、当然たくさんのビジネスが創出されている反面、どんどんなくなっていくビジネスも多いとのことで、その最たる例が彼の会社だと語った。今まではみな地図を買って目的地やら所在を調べていたが、いまは、YAHOO,GOOGLEで目的地の所在はおろか、ナビゲーションまでしてもらえる。そうなると地図を購入する人は当然のごとく減少し、それを生業にしている人にとっては大打撃となるわけだ。そのために同社ではIT部門の子会社を作り、このような状況に対応していく計画だったのだが、最近ではこの分野も限りなくタダに近づく傾向にあるという。考えてみればそうだ。だって我々は、先のようなSE各社が提供するサービスを当然無償で利用しているわけで、そのデータを供給している友人の会社では、そのデータ化に莫大な費用と労力を費やしたにもかかわらず、供給先からはタダ同然の契約を強いられていると思われる。確かにそうだと彼は話していた。そしてそのような状況でも生き残れるビジネスモデルやスキームを考えていかなければならないと真剣に話していた。
 昨今のこコンピューター、携帯、そしてインターネットの普及によって、世の中はますます便利になり、それに相乗して情報、つまりサービスというものはどんどんタダになっていく感じがする。この地図の例だけでなく百科事典を買わなくてもWIKIPEDIAはあるし、専門書を買わなくてもたいていの情報はネット上で集められる。この状況は間違いなくサービス業、強いて言えば第3次産業自身に深刻な状況をもたらし、この先はさらに利益体質のスキームやモデルを維持していくことが難しくなっていくのではないかと考えられる。それもGOOGELやマイクロソフトのような、すでにこの手のインフラを押さえているGIANTが特定のサービスの無償化を次々に促進すれば、当然、関連のサービス業に携わる人たちを簡単に路頭に迷わすインパクトがあるということを、幸いにして製造業に携わり、そのような影響を自分自身は直接は被らないにせよ、少しは頭の片隅に置いておく必要があると強く感じてしまった。

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サービス(気配り)の粋

 サンディエゴに行きつけのコーヒーSHOPがある。サンディエゴの滞在中はいつも朝家を出るときに途中このお店に立ちよってコーヒーを買うことを常としている。朝の時間帯には、私のような通勤途中のお客や、地元の人たちが、歓談の場として利用しており結構にぎやかだ。当然オーダーを待つ人の列がいつも少しばかりできているのだが、ここの女性店員たち(皆若くて結構美人)は、私の顔を見ると「Hi, Yoshi」と声をかけてくれ、私が注文をしなくても、私のいつものオーダーを「これでいいわよね?」といって出してくれる。毎朝飲むコーヒーなので、今日はラテだけど明日はエスプレッソ…などと、ころころ変える人は当然少ないと思われ、私以外のなじみの客も皆同じような感じでオーダーがサーブされている。う~ん、やるな!と思う。思わずサンキューの一言と少し大目のTIPを置きたくなってしまうのが心情だろう。アメリカでは稀有な、こういうサービス(気配り)には粋を感じでしまう。
 私の尊敬する知り合いに、アメリカでビジネスに成功し、まだ還暦前だが半リタイヤの生活をして人生を謳歌している大先輩がいる。彼は30年近く前にアメリカにわたり、無一文から今のステータスを築きあげた。当初、手に職も専門的な知識もなく、当然就職もかなわず、ほとんどできることがないので誰にでもできる掃除屋からはじめたそうだ。幸いある小さな会社の事務所の清掃を請け負うことができ、その仕事からスタートした。余計なお世話だと最初は思ったそうだが、見た目に殺伐とした雰囲気の事務所がちょっと気になり、自分が愛飲していたアップルジュースのりんごの形を模したかわいい小さな瓶が沢山あったので、それに庭の花を挿してトイレやレセプションなど、気になるところにそっと置くようにしたそうだ。もちろん仕事がきちんとできることが大前提だが、そんなちょっとした気配りが、その会社のオーナーに気に入られ、次々に知り合いや関連の会社を紹介してもらって急成長。数年後にそのビジネスを売却し、あとは持ち前の努力とサービス精神でいくつかのビジネスを成功させて今日に至っている。
 本当に些細なところにビジネスのチャンスとそれを伸ばすか否かのヒントがあると思う。特にサービスに関してはカスタマーサティスファクションを常に全面に押し出しながら何をカスタマーサティスファクションだかまったく理解しているとは思えない対応を普通にする輩が多いアメリカにおいては、その傾向が顕著だ。サービス(気配り)の粋はその際たるヒントだと思う。

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