Archive for 01/29/2008

電機業界再編に対する一考察

少し古いが昨年末にシャープと東芝が液晶パネル事業で提携のニュースをきっかけに、日本の電機業界はこの先、提携や株取得による統合といった再編に加速がつくのでは?というニュースを今回の日本出張ではかなり耳にした。確かに以前から折にふれて話していることだがPC事業ではすでにソフトもCPUもマイクロソフトとインテルに取られ、最後の希望としていたメモリーも韓国勢にやられ、民生機器でいえば、IPODの出現に手も足も出せず、最近では御手芸のはずであった液晶、プラズマも韓国、台湾勢の猛攻に何とか持ちこたえようとしている状態。こんな中での再編には、その目的が自分の期待通りであれば正直なところもろ手を挙げて賛成したいところなのだが、果たして本当の目的は何なのか?という点に関してどうもモヤッした感が否めない。これらの再編ははたしてほんとうにグローバルな視点から海外の列強に対して日本がシェア奪回に向けて立ち向かっていこうというものなのか?もしくは自社の設備投資の軽減と利益の確保により国内でのシェア争いを優位に展開するためのものなのか?もし前者であれば本当に大喜び!古い保守的な体質を捨てて新たな生産体制の構築や市場の分析にも分野の統合によって今まで以上に期待が持てるところだが、後者であれば将来的な期待は残念ながらできないのが率直な意見だ。日本の企業を見ていると同じ商品での業績が1社が赤字だと他も赤字。1社が黒字なら他も黒字といいった個性というか特徴のなさを以前から感じる部分が多かったのだが、ただ国内の需要や利益を重視するための再編であれば外から見たら没個性の「ひとつの会社の」のように見えなくもない商品部門の内部統合で、終わってしまうような気がする。これが逆に変な意味で他国の漁夫の利になってしまわないことを願うばかりだ(もし後者ならの話です)。
少なくとも私個人としては、6ヶ月後のNEWSで「ヨーロッパ、アメリカ市場でシャープ、東芝連合がSAMSUNG,LGの大型液晶パネルのシェアを奪回!」の記事を心待ちにしたい。

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プラズマ/LCDパネル戦線異常あり?

今週から本格的に仕事始め。昨年のクリスマス商戦の結果と2008年度のカスタマーの計画を確認すべくメインの客先に足を伸ばす。LCDのTV市場はやはり昨年の状況がそのままクリスマス商戦にも繁栄していて売れ筋だったのは大型のTVではなく32、37インチといった2~3台目の需要(子供部屋に置いたりBEDルームに置いたり)が中心だったらしい。日系の各メーカーが予想した大きくなればなるほど需要があるといったもくろみは見事に外れた結果になった。既にこのレンジは完全に台湾、韓国そして中国の独断場。最近では37インチが$500をきる勢いだから正直なところ既に日系の各メーカーが太刀打ちできる状況では無い感がある。そんな中、2008年の南北アメリカのLCD市場は今後どうなるのか?断片的だが色々な意見で気になったものを書いてみた。
ー2008年は昨年と同じように32,37インチといったLCDTV需要が堅調だろう。
 ただしこれらのサイズのTVを作っても既に韓国勢でも利益を出すことはむずかしい。
ー昨年パネルの工場をメキシコに作ったS社はTVではなくパネルの販売という戦略でこの
 状況を乗り切る方針。
 ☆さずか目のつけどころがシャー○でしょ!
ー韓国製のパネルの使用で何とかアメリカ市場を確保したS社。今年は台湾勢のVISIO,
 EIZOに挑むべく中国製のパネルに切り替えて全面対決の構え!
 ☆社長がアメリカ人になって、終わってしまいましたね…
ー台湾のLCD製造メーカー最大手のチーメイの予測では20087年も32、37インチを中心
 に20インチの需要が伸びるだろうとの見解。
 なぜ20インチか。それはGAMEの需要が伸びるという意見
 ☆なるほど!ゲーム市場を席巻しているわが国は、この需要に気づいてるのかな?
ー高級路線で北米市場では堅調な伸びを見せたP社。ただ同製品の中南米、南米での伸び
 は期待できそうも無い。商品名のKUROはスペイン語で「ヶ○の穴」の俗称だからだ。
 ☆カルピスと同じですね~もうすこし配慮が必要では?
ー大型スクリーンでニッチ路線で行くM社は今年もこの路線で突き進む方針。
 ☆いいですね、これこそ日系企業の進むべきスタイル!
ーCESで150”の巨大プラズマスクリーンを披露したP社。
 ☆でも、このサイズの生産コストに見合う需要はあるの??

というわけで、2008年のLCD/プラズマ戦線では日系企業の躍進に期待したいところだが、なんとなく他のアジア勢に最初から分がある感じが否めないのが悲しい。ただ、独自路線のM社やP社、パネル工場をつくったS社などなど、まだまだ十分頑張れる余地ありなので彼らを中心とした今年の活躍に期待したい!

 

 

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2008年は「ウェブ時代をゆく」

2008年が幕を開けた。今年はどんな年になるだろう?サブプライム問題、原油価格の高騰、アフリカ、パキスタン、そして中近東問題。少なくとも昨年の不安要因をそのまま残したかたちで新しい年はスタートした。このような情勢が自分の仕事にどのように影響するかについては実際にビジネスが動き出してみないことにはわからないと思う。しかしながら、この激動(あえてそう呼ばしてもらおう)の時代に去年と同じことをしていては何の進歩もないので、何か新しいことを少しでも考えて行きたいというのが自分の希望だ。そんな中、昨年末(11月)に刊行された梅田望夫さんの新作「ウェブ時代をゆく」を読んで、すさまじく感動した。そして「これはうかうかしていられない」という気持ちを強く抱いた(梅田さんの本を読むといつも自戒の念に駆られてしまいます…)。とにかく衝撃的な本だった。そして私自身の2008年のテーマは、この本の内容を咀嚼することから見つけてみようと思った。
 まず序章の「一身にして二生を経るが如く」という環境に自分がいるということ、そして梅田さんも書かれているように「あとの半分」を過小評価することに対する危機感を残念ながら強く感じてしまった。それほど自分の生業において、この時代の最大のメリットをほとんど生かし切れていないということだ。会社のHPは持っているが正直言ってしまえばこれは会社案内以外に何の役目も果たしていない。逆に競合メーカーに会社の情報をさらけ出しているだけの状態かもしれない。ホームページのコンセプト自身が昔のままで何の進化もしていないのだ。自分自身も、よくよく考えてみれば単純に情報収集とコミュニケーションの手段としてしかインターネットを利用していないのが現状だ。確かに昔と比べたら物凄い効率のよさと時間の短縮にはつながっているが、その分の時間を有効に使っているかといえば相変わらず仕事中心の毎日で、効率が良くなった分、今までの何倍も仕事をしているはずなのに、その見返りは何倍には程遠い世界だ。
 本書はこのような状況からいかに進化し「どういう心構えをもって生きていくべきか」ということをテーマに数々の指針をあたえてくれた。そして文中にちりばめられた数々のキーワードは2008年の自分の心構えを構築するのに必要と思われる。「好きを貫く精神」、「けものみちを歩く」、「知のゴールデンエイジ」、「手ぶらの知的生活」、「群衆の英知を身につける勉強法」、「自らの内部にカサンドラを持て」、「ウェブリテラシーの習得」、「自助の精神」そして「もうひとつの地球」。本当に挙げていけばきりがないが、その一つ一つがすべてこれからの自分にとって参考にすべき事柄であると思った。詳細に関しては、ぜひ本書を読んでいただきたい。
さて、少しまとまりがなくなってしまったが、先にも書いたように私はこれらのキーワードを咀嚼し理解することから、これからの生きざまを構築するのと同時に、「自分の生業に時代に即した変革を加えていく」ということをテーマに2008年を駈けてみたいと思う。

最後に梅田さん、いつも本当にありがとうございます!

 

 

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