Archive for 07/18/2007

サウスウェスト航空の機敏

仕事がら、サンディエゴに行く機会が多いのだが利用するのはいつもサウスウェスト航空だ。アメリカの航空会社でUNITEDやAMERICANの最大手を尻目に唯一利益を出している航空会社として有名。しかし彼らのサービスや動きをみているとそれもうなずける気がする。まず社員に妙に屈託がなく明るい感じがする。きちんとした制服に身を包んで神妙な面持ちのほかの航空会社とは違ってサウスウェスト(以下SW)の制服はボタンダウンシャツにチノパン。夏はそれがポロシャツに代わる。畿内を動きまわる作業にはうってつけだ。そしてたまに冗談を交えた軽快なアナウンス(時に耳障りな時もあるが…)もイメージ的には明るい。そして、運営もユニーク。乗られた方はわかると思うがシートのアサインができないというか不要で乗り合いバス同様のシートは早い者勝ち。いいシートに座りたければ早くチェックインすればいいという感じ。これによってある意味複雑なシートの管理や配分が不要になり、かなりの合理化ができていると思う。加えて飛行機会社の課題である「どれだけオンタイムで離発着できるか」という点に関しても、従業員がみな協力して取り組んでいる姿が見れて小気味よい。SWは着陸後客の誘導が終わるとキャビンアテンダントが自ら手袋をはめて客席の清掃を始める。あえて専属の人間に委託せず、できる事を最大件に短時間で実行するという合理性もあって、着陸後は給油の時間のみでの出発ができるようだ。
待つ側にとっては5分10分の遅れが気もちを憂鬱にさせるものだが、彼らの真摯(?)な姿を見ているとそれも許せてしまう気がするから不思議だ。そんなわけで今までは、そのような合理が功を奏して価格的にも低価格を打ち出し、それでメリットを出していたようだが、たとえ燃料費の値上がりで他の航空会社と差がなくなっても、同じビジネスパーソンとしては機敏さを常に意識させるSWを今後もひいきにしたい気がする。

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I-Phone発売で思った事

先週の金曜日にアメリカではAPPLEのI-phoneが発売された。各販売店の前には、開店前に購入をもとめるファンの長蛇の列ができたという。アップルの基本的なデザインを踏襲した精錬されたデザインは確かに持ち歩くのにもファッショナブルである。おまけに操作性は抜群にカッコイイ!タッチパネル形式だがその豊富な操作性(たとえば指の動かし方で画面を拡大、縮小できるとか)は本当に驚異の世界だ。おまけにアイコンをはじめとしたグラフィクスも、これはもうお手芸だけあって秀逸な出来栄え!脱帽である。でも機能はどうか?基本的に電話に加えてカメラ、インターネット、MUSICプレーヤー、MAPその他で、特別目新しいものはなさそうである。I-PODのときもそうであったが、最近思うことは、どうして日本のメーカーがいち早くこのようなスタイリッシュな製品を開発し、アメリカ市場に投入しなかったかということだ。日本の技術力を持ってすれば何一つ不可能な事はないだろう。日本に帰ればご存じのように携帯ショップや家電量販店の店頭に百花繚乱の如く並べられた携帯電話たち。少なくともそのどれもが機能的にはI-phoneと同等かそれ以上のはずだ。気概ある日系メーカーがいち早く新しいデザインと洗練された機能でアメリカ市場に参入していれば間違いなくイニシアティブをとれたと思うと何とも複雑な気持ちである。少なくとも日本でだってスタイルとデザインを斬新にするメーカーがあれば十分にシェアはとれたと思うのに、どこの電話も相変わらず五十歩百歩の容姿でがっかりする。1990年代の半ばまでは、ほとんどの日系携帯電話メーカーはアメリカでの生産をしていた。それが2000年に入ると一斉に撤退。いまでは京セラがOEMでわずかに生産しているらしいが現在こちらの店先で日系メーカーの携帯電話を見かける事はほんのちょっぴりのSANYO製を除いては、ほとんどなくモトローラ、NOKIAとLG,SAMSUNGに市場は席巻されている。日本ではどのメーカーも価格競争に巻き込まれ、たいして利益を生むこともできないが、その利益を数で補うために連日徹夜状態だとP社の生産工場担当課長が話していた。発売と同時に品薄状態のI-phoneの販売価格は$600(8GB)だ。利益率はきっと高いはずである。日系各社の重労働と奮闘を尻目に高利益で高笑いのAPPLEが目に浮かぶ。
電子技術立国を自負しながら井の中の蛙が心地いいのか、マーケティング戦略の脆弱により海外市場においては美味しいところは、みんな持って行かれてしまって、そのために強いられている苦労が快感に変わってしまっている感のあるニッポンの家電メーカーの最近の不甲斐無さを、I-phoneの発売によっても感じでしまっているのは私だけだろうか?

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