Archive for 05/17/2007

明暗

今週前半はテキサス、アトランタへの出張。このエリアは自動車関連企業が多い。テキサスは州の最南端に近いマッカレンを拠点にボーダーを越えメキシコのレイノサへいったが、ここにも多くの日系車載電装品メーカーがある。最近のガソリン高騰により、昨年よりアメリカのビッグ3の業績はがた落ち。それとは反対に日本車の需要は最高潮に達していて鼻息も荒い。確かに燃費の差は大きい。最近のカリフォルニアでは平均1ガロン(3.8L)が$3.50.日本円に換算すればそれでも1Lあたり100円強だが、使用量を考えたらバスや電車といった車以外の交通手段が乏しいアメリカのほうが圧倒的に割高だ。このような事情なので低燃費、そしてハイブリット車などの投入に積極的な日本勢が圧倒的に強さを誇っている。そんな中、かつてのビッグ3の圧倒的なシェアと需要に対応すべくアメリカに進出した日系企業の多くは、いま深刻な状態に陥り、工場の撤退や中南米への移設を余儀なくされているところも多いと聞く。これに対して日系自動車メーカーの進出に呼応してこちらで操業している各協力工場は大忙しでてんてこ舞いの状況だ。
 燃料の高騰という引き金で、同じ業種しかも同じ日系企業で、これだけの明暗が分かれる状況は色々な意味で顧客や対応業種のバランスの大切さを認識させてくれる。弊社のような小さい会社の場合、特に需要の大きさについつい靡いてしまう傾向が強いが気持ちの上では常にシェアのバランスも考慮していきたい。

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原産地証明とは?

先週、ティファナにてメキシコシティからこられた貿易のコンサルタントとミーティングをした。今回の事件の際にはかなりおせわになった。彼は間違いなく対メキシコ貿易に関しては最強のエキスパートだ。その豊富な知識は、どんな日系の運送業者よりも超越している、というか日系の運送業者はあまりにも知識が無さ過ぎると言ったほうが妥当だとおもう(今回の一件でつくづくそれを痛感した)。今回のミーティングの中で面白かったのは原産地証明の事だ。
通常原産地証明というのは、原産国の商工会議所が製造元から依頼があった際に発行するものだが、実際に商工会議所がその現物を見ることはまず無いという。申請書類に記載された内容を確認して認定のハンコを押しサインをして公の書類として発行されると言うのだ。つまり商工会議所は何をしているかというと原産地証明を発行するために、その申請書類に記載のミスがないかを確認しているだけで記載が無ければOKということになる。したがって私が他の国の商品を輸出しようとしてその商品を日本製と記載した申請書類を出し他の記載内容に問題が無ければそれでいいらしい。いいのか悪いのか、といわれれば確かにいいとはいえないのだが、お役所仕事の域を出ていない感じが否めない。大問題にはならないんですかね??
実際の原産地の定義はどうかというと、全ての商品にはそれぞれ細かく分類されたコード番号があり、たとえば材料を輸入し、ものを製造する場合、その材料のコード番号がそのまま残ってしまうような時には製造した場所ではなく材料を調達した場所が原産地となるそうだ。製造場所が原産国となるためには輸入した材料がまったく姿を変える必要があるそうだ。つまりゴムを輸入し、そのゴムで手袋を作ればゴムは姿を変えるので、コード番号は手袋に変更になるので、これは製造した場所が原産国になる。今回の事件のように靴底を中国から輸入し製造は韓国でも靴底はそのまま靴のパーツになり、容姿を変えないので、このコードは変更にならず、そのまま残るということだ。これが基本だそうだが、これまた国によって細分化された規定があるらしい。考えてみると貿易は複雑だ。

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