Archive for TREND

ハードウェアが注目されてきそうだ!

アメリカの大統領選まで50日を切った。各候補はこの時期各州を訪問して精力的に選挙活動を展開している。民主党候補のオバマ大統領(実は私と同じ歳。誕生日も1日違いで、勝手に親近感もってます)は、再選に向けて特に中間層へのPRをメインに雇用問題の打開を前面に打ち出したスピーチを繰り広げている。特に中西部では、勢いに乗りつつある自動車産業をさらにバックアップする姿勢を明確にし雇用の面では中国、アジアに流失したマニュファクチャリングを再びアメリカに戻すといった事を明言していた。 2000年以降、中国や東南アジアが製造拠点として大きく発展した影響でアメリカ国内では、50,000以上の製造工場が移管および閉鎖され、500万人以上の労働者が職を失ったといわれている。これをアメリカに引き戻し失業率を軽減することが今回の選挙戦でもも重要な政策として考えられているだけに、その実現に向けての方策もこの先、新規の高速鉄道建設なども含め、色々と打ち出されていくであろう。
さて、実はこのBLOGにも過去何回も触れてはいるが、ここにきてまた製造をアメリカに戻すという動きは非常に活発になってきているようだ。先週も今まで中国で製造を行っていたデジタルサイネージメーカー”ALTIERRE”が製造拠点をシリコンバレーに移し、100名規模だか工場を新設、今後は市場のあるこちらでの生産を行うという記事がシリコンバレーの中心的メディアであるSAN JOSE MERCURY NEWSで紹介されていた。同誌では新規に”MADE IN SILICON VALLEY”という新しいコラムも設け、この地の製造業を紹介している。またCONSUMER ELECTRONICS業界の覇者であるSAMSUNGは、同じくシリコンバレー(マウンテンビュー市)に大規模R&Dセンターを設立。将来的に1,500人規模の雇用をする予定だ。勿論、R&Dなので、直接製造業には結びつかないかもしれないが、少なくとも新製品のプロトタイプなどは、この地で生産されるようになる可能性は高いといえよう。
確かに東南アジア、特に中国での昨今の人件費高騰は、この流れに拍車をかけていることは間違いないと思われるし、ほかにも以前2月にこの「アメリカ製造業復活の兆しを考えてみた」というタイトルで書いたブログの内容にある理由も間違いなく現実となってきている(最近輸送費も燃料費などの高騰でかなり値上がってきた)。そして、今回新たに考えたのは、ハードウェア自身の需要が増えてきているということだ。これは先般お会いしてお話をさせていたたビジネスの上での大先輩であるMさんから話を伺い、自分も「なるほど!」と激しく共感したことなのだが、ソフトウェアの大規模化と複雑化がさらに進むと、それをつかさどるハードウェアにもそれなりの進化とそのソフトウェアの機能を十二分に引き出すためのスペックが要求される。またいいソフトを持っているだけではだめでそれを機能させるためのハードも持つことが、この先の企業の発展にもつながるということがここのところ非常に鮮明になってきているということだ。これはAPPLEの成功に呼応するかのようにNEXUS 7やSURFACEでハード武装化を本格的に始めたGOOGLEやマイクロソフトを見れば明白だと思う。このような流れなのでIT産業の中心として基本的にはソフトウェアメインの産業地域と見られがちなシリコンバレーで、それらをつかさどるハードのR&Dを行い製品を設計して少なくとも市場のあるところでプロトタイプを作りリリースをするというのは自然な流れだという感じがする。まあ憶測だが、そんな需要に目をつけて大規模R&Dセンターを設立したSAMSUNGはやはり凄い!というか世界を獲りに行く会社なんだな~という思いを新たにした。
というわけで、これからが旬のタブレットPC市場においてガラパゴスで早くも失敗し今は瀕死の状態のシャープ、出口のない迷走を続けそうなSONYやPANASONICの状況を見る限り、残念ながらハードウェアにおいては将来的な期待を持てるところも少なくなっているのが今の日本の現状であるけれども、ハードウェアの需要拡大に伴い製造業が、これから盛り上がりの様相を見せているシリコンバレーを新たなターゲットとして日本の中小企業が視野に入れることは十分に価値があると思う。

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アップルVSサムスン訴訟の判決で考えたこと

スマートフォンをめぐるアップルとサムスンの訴訟はアップルの勝訴で幕を閉じた。これによって「ああ、やっぱりサムスンは物まねの会社なんだな~」と思った人,特に日本の電機業界にかかわる人の中には、かなり多かったのではないだろうか・・。確かにサムスンは物まね会社だった。早いもので今から26年も前の1986年、日本のベンチャー企業で働いていた私はサムスンのKNOCKDOWN生産のプロジェクトのために頻繁に韓国のサムスンの製造拠点であった水原市の生産技術研究所に通っていた。当時自分のいた会社の主力製品はPCボードの検査機。電気製品の基幹となるPCボードにきちんと部品が実装されているかを検査するシステムのメーカーに勤務していたのだが、その検査機にサムスンが目をつけ、「どうですか?部材の安い韓国で製品の製造をしてみませんか?」という誘いにのってのプロジェクトだった。もちろん先方の目論見はわかっていたので断ることもできたのだが、当時すでに顧客であった同社に反旗を翻すわけにもいかず、また「製品をコピーされても、彼らが追いつけないような新しいものを開発していけばいいさ。」という甘い考えもあった。形態としては検査機の心臓部である計測系のハードを私がいた会社が供給し、それ以外の部分をサムスンが製造するという流れだったのだが、購入したのは最初の20セットだけで後は見事にコピーされ、検査機はサムスンの製造ラインのスタンダード製品となり、サムスンの全製造工場の製造ラインに設置された。その数は10,000台を裕に超えているだろう。もちろん新しいものを開発していけばという安易な考えは日本の一介のベンチャー企業と異なりソウル大学に奨学金で通い国益のためにという名目で兵役をも免除された秀才エンジニアばかりを集めた同社には敵うはずもなく安心しきっていたROMのデータまで簡単にコピーされてしまった。そして私が通っていた生産技術研究所の広大なフロアーには、この検査機のみならず当時世界最高峰といわれていた日本のPCボード製造ラインの数々の製品、PANASONICの実装機、日本電熱計器の半田層などが、彼らの手によってリバースエンジニアリングされていた光景を今でも鮮明に覚えている。
しかしながらCONSUMERエレクトロ二クス、家電分野でいえば、彼らの、このような物まねも2000年の半ばまでだったのではないだろうか?それ以降のサムスンの製品、特に自分が深く携わっていたTVの分野でいえばLCDやプラズマの薄型が主流になった段階で完全に立場は逆転していたように思う。日本勢が薄型TV では先行してキリギリス状態になっていた時期に彼らは製品のR&Dに執拗なまでに注力し、いかに基幹部品のひとつ、ワイヤーの一本でも減らして安価に効率よく生産できるかに心力を注いでいた。そして同社と同じプロセスを踏んでいたLGとともに市場を席巻し現在に至っているのは周知の事実である。そんな状況に、ようやく尻に火がついた日本勢が「なぜ韓国勢はあんなに安くTVを作れるのだろう?」ということで2008年ぐらいからPANASONICをはじめSHARPもSONYも皆サムスンやLGのTVを分解し必死になってリバースエンジニアリングをしていたことはあまり知られていないだろう。おまけで言えばデザイン性まで完全に優位に立った韓国勢のTVと全く類似したデザインのTVを2011年に新製品と称して日本の雄であったPANASONICが発表した時には残念ながら絶望感を感じてしまったものだ。また最近で言えば1cmを目標に薄ければ薄いほど良いというLCD TVに固執していた生産を既にサムスンは辞め2cmであっても安く製造する事が肝要というマーケティイグデータをもとにさらなる市場拡大に挑んでいる。いまだに4KやらビヨンドTVと称して高付加価値にこだわる日本勢には、残念ながら明るい未来はない感じがする。
とまあ話が長くなってしまったのだが、要は「サムスンは物まね会社だ」というのことはやさしいのだが、物まねされるような技術や製品がありながらグローバル市場で成功できなかった日本勢は真摯にその現実を認めるべきであり、その中から新たな活路を見出してもらいたいと思うのだ。この辺りは先日ダイヤモンドに寄稿された安藤さんの記事と全く同意見だ。非常に残念かもしれないが自力でどうにもできなければグローバルに展開する企業の軍門に下ることもありではないか? 特に今後その需要拡大が期待され日本が優位に立っていた電池、モーターの分野においては、その技術の流出を憂慮するより、逆に潤沢な資金のある国外企業に入りこみながらも、いぶし銀(表現がおかしいかも知れませんが…)のような技術を供給しつづける努力をすることで、大中小を問わず確実にイニシアティブをとることができる日本企業の出現に大いに期待したいところだ!

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FACEBOOKの上場をものつくりの視点からみる

FACE BOOK(以下FB)がいよいよ明朝(5月18日)上場する(現在はカリフォルニア時間17日夜の11時半です)。予想株価は$38.調達資金は1兆2,800億円、時価総額はなんと8兆3,000億円のIT業界ではGOOGLEを抜いて過去最大、全米でも3番目に大きな上場になる。そんなわけでCNNをはじめABC,NBCといったこちらのTVではその話題で持ちきりだ。CEOのザッカーバークは齢28歳!スーパー億万長者にはなるが、いつも同じような無記名のTシャツとジーンズ姿で、ふらっと近所のラーメン屋でラーメンをすすっているライフスタイルは変わらないだろう(というか変わってほしくないな)。確かにFBはソーシャルネットワークという未だ広告収入以外に明確なマネタイジングのモデルがない(少ない)だけに将来的な予測や成長に賛否両論がある。数日前にもGMがFB向けの広告を中止する発表をしたり、いろいろな見方があるのだが、この辺りは専門家に任せておきたいと思う。ただ単純に考えて現時点ですでに世界中に9億人ものユーザーがいるという事実は何物にも代えがたい(いろいろとプライバシーの観点でも物議を醸しだしてはいるが…)。これだけのマーケットを持っているということは事実であり、言い方を変えれば「やろうと思えば何でもできる!」というのが正直なところではいだろうか。。
さて、自分はここ(シリコンバレー)に長年住みながらIT業界には精通していないので(笑)、FBの今後に関しては言及しないが、同社の上場を少し自分の分野(視点)から考えてみた。
まず1兆円もの資金を調達するわけで、それをどこに投入していくか?当然新しいビジネスモデル、サービスの開発、既存のシステムの強化に中心はあると思うが、この大規模なシステムソフトウェアを確実に機能させるためのハードウェアの構築と維持も当然のことながら非常に重要なポイントになってくるであろう。GOOGLEの検索で世界のどこからでも検索をすれば数秒で結果が出てくるあのポータルの裏には、それを可能にするための巨大なデータセンターが動いていることは言うまでもない。そのためにGOOGLEでは、データセンタ向けのコンピューター、ROUTERそして使用するCHIPまでも自社で開発している。当然FBもその部分をお粗末にするわけにはいかないので、ハードウェアの強化は不可欠になる。もちろん自社開発か委託かは別にしても、そこには莫大なハードウェアの需要はあるわけだ。特に最近ではトラフィックが増大したデータセンターではその冷却が非常に重要な課題になっている(そのためにFBは同社のデータセンターを寒冷地のグリーンランドに建設)。またそのデータセンターを稼働させるための供給電源もAPPLEのように環境配慮から大部分をソーラーシステムで補うなどの需要も出てくるだろう。また地震等の天災にも対応できる仕様が必要になるかもしれない。これらハードウェアーの需要に対し何か日本の中小企業がもつ技術力を生かすことができないものか?今まで大企業の下請けとして培われてきたすぐれた技術をせっかくだからこのような元気(と金)のある企業のもとでぜひ活かせないか?と願う次第だ。併せて当然FBに特化したKINDLEやI-PADのようなタブレット端末、もしくは新しいスマートPHONE分野に参入してこないとも限らない(なんせ9億人のユーザーですから)。このあたりも可能性として注視していけば面白いのではないかと思う。自分の役割としてせっかくの機会なので、ぜひ、このあたりでも何か役に立つ情報を供給できるように今から少しずつリサーチを続けていきたいと思う。

余談になるがGOOGLEが上場を果たした時、シリコンバレーの自動車(高級車?)、不動産の売り上げが20%増加したそうだ。そのためにこの地では物価まで上がってしまったと記憶しているが今回の上場でもそんなことになると自分的には物価高という被害をこうむる可能性のほうが高そうなのが、実はちょっとばかり寂しい…。

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アメリカ製造業復活の兆しを考えてみた。

アメリカにおける製造業が、にわかに復活の兆しだ。自分がアメリカに来た80年代の終わりは、まだ国内で販売されてるPCの大半がアメリカ製だったと記憶している。確かにサンマイクロシステムやAPPLEのPCは自分のオフィスの近くで生産されていた。それが90年代に入ると製品のコモデティ化に伴いどんどん東南アジアを中心とした地域に移管。90年代の半ばに入るとEMSによる生産体制が一般化し、そのEMS企業も2000年の頭ぐらいまではまだアメリカで気を吐いていたのだが、FOXCONNを中心とした巨大EMSメーカーにその市場をどんどん凌駕され2000年代の半ば以降ソレクトロン、フレクトロニクス、SCIといった大手はほとんど姿を消してしまい、その後のリーマンショックが致命傷となり、シリコンバレーからは完全に大手の製造メーカーはなくなってしまった。そして失業率も高止まりの状態が続いているのが現状だ。ちなみに全米の失業率は大体9%強なのだが、ここシリコンバレーは12%と異様に高い。これはこの地域の特殊性が大きく影響している。世界中から一攫千金を求めて集まる優れたエンジニアたちが限られたエリア、業種に集中しているために競争が激化しているからだ。
ところが去年の秋を過ぎるころから、その製造を取り巻く状況が少しずづ変わってきた。まずアメリカ市場向けの一大生産拠点であるメキシコに生産が戻ってきた。2~3年前までは価格的に中国に対抗できず、大手のメーカーが廃業や東南アジアに生産を移管し一時はかなり深刻な状況だったのだが、ここにきてPANASONICがマレーシアから生産を引き戻したり、メキシコの製造メーカーには、今まで中国をメインに生産されてきた電動工具や通信系のデバイスなどの部材や製品自身のアウトソーシングの見積依頼がだいぶ増えているという。
このような状況について、なぜ再び製造業がアメリカ(もしくは近接するでメキシコ)で復活しそうなのかその要因を考えてみた。まずアメリカ国内における失業率対策に政府が動き出したからではないかと思う。実際に高い失業率は国の景気を良くは見せない。APPLEが月に100万台のI-PHONEを製造販売し最高の利益を上げても、そのほとんどを中国で生産していたのでは、アメリカ国内の雇用にはまったくと言っていいほど寄与していないわけだ。オバマ政権はこのあたりを重視し、先般の演説ではアメリカ国内で製造を行うメーカーには税金優遇を適用し、国外で製造を行うメーカーは法人税を引き上げるといった措置を示唆している。つまり雇用対策としての製造業の復活が大きく貢献するわけだ。次に考えられるのは、これは私の個人的な推測なのだが、アメリカの国内需要の低下があげられるのではないかと思う。この根拠はTVだ。一昨年までとにかくアメリカ市場向けのTVは、とにかく安いことが大前提だった。そのために大量生産を実施しコストを極限まで抑えた韓国勢が市場を席巻し、日本勢はことごとく敗北してしまった(なんせSHARPの60”のAQUOSは、いまこちらで10万円ですから…)。当時は安く売ればいくらでも売れたのだ。ところが昨年の上期の段階では、市場を席巻しているSAMSUNGもLGも大量の在庫を抱えて赤字転落。つまりこれは、ほかのメーカの物が売れているのではなく需要が低下したことに他ならない。ということは今まで大量に生産することによって製造コストのみならず輸送コストなどを軽減できた中国生産の意味が薄れてきてしまったわけだ。限られた需要(生産数)であれば、大量購入による不良在庫のリスクがなくなり、短納期(現状中国からのOCEAN出荷はどんなに早くとも3週間以上かかる)と市場でのクレームのフィードバックも早くできるアメリカもしくはメキシコでの生産が非常にメリットがある。おまけに人件費もインフレが進む中国とメキシコでは大きな差がなくなってきているとも言われている。ここに(TVに限らず)製造業がアメリカにもどってくる要因があると思う。そして、最後に日系メーカーのアメリカへの製造移管に関して言えば円高の回避だ。アメリカで10万人以上の雇用を誇るTOYOTAは、先の震災や洪水による天災の影響を考慮し、また円高回避策として今後はアメリカを製造の一大拠点にすると、デトロイトのショウで副社長が発表している。確かに1円の差で何億円もの損益が生じる企業では、今回の円高対策としてはごもっともといえる策だ。おまけに円高であればドルベースの決算なら差益で今までより数十パーセントも安く進出が可能だ。TOYOTAに呼応するかのようにHONDAやMAZDA,そして日産もアメリカとメキシコに大規模な生産工場の進出を今年から来年にかけて予定している。円高回避の点では、ほかの製造業にもメリットはあるはずだ。
いづれにしても製造業のアメリカでの復活は、同国の景気対策だけでなく、日本の中小企業にとっては今まで新興国に流れるだけだった製造プロセスが、源流に近づくことによって、よりグローバルな展開ができる可能性もあり大歓迎である。この状況、今後も注視しながら、ことあるごとにレポートしてみたい。

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自分にとってはガッカリなNEWSなんだけど…。

今回は短期の日本出張。運よく本州を縦断した台風が通り過ぎた後で飛行機は予定通り羽田空港に到着した。翌朝の朝日新聞の一面に「Iphone争奪スマホ三国志」の見出しで、KDDIがソフトバンクに続いてIphoneの発売を決定したことを報じていた。記事は、この先の急速なスマートフォーンの普及に対応するという内容が中心。唯一Iphoneの販売を行わないNTTドコモも「魅力的な端末」という社長のコメントがあったことを掲載していた。
う~ん、このNEWS自分にとってはかなりガッカリだな。いったい日本の携帯メーカーは何してるの?というかこんな状況を指を咥えてみているの??という感じ。残念ながらこの新聞記事には日本の携帯メーカーのコメントも一切掲載されていなかった。自分としては「日本の携帯メーカー、キャリアとのタイアップを強化しアンドロイド端末でスマホ市場でアップルの猛攻に応戦!」みたいな記事を期待したいところだったのだが。。
以前何度か、ここでもふれたが、、1990年代の半ばまでは多くの日本の携帯メーカーはアメリカで携帯電話の生産をしていた。それがCDMAが米国の標準規格になったとたん追従をあきらめた日本メーカーはほとんどが潮が引くようにアメリカから撤退。当時I-modeの普及で爆発的に需要が高まった日本市場に特化し、同じくCDMAを採用したヨーロッパ市場とあわせ完全に世界から姿を消してしまった。そして唯一市場として確保していた日本においてもAPPLEの普及にキャリアがもろ手を挙げて歓迎しているような状況はちょっと情けないというかなんというか、もう期待もできないのか?と悲しい気分になる(アンドロイドでもSAMSUNGのギャラクシーが幅を利かせてきたみたい)。特許などの問題で日本のメーカーはスマホを作ることができないのだろうか??少なくとも世界に先んじておサイフケータイやワンセグなどの機能を搭載した携帯を開発し、その市場をリードしてきたのは日本の携帯メーカーではなかったのか?最近は、本当にがっかりするNEWSが多すぎる…独自路線で気を吐いてネーミングまでPARAPAGOSとしたシャープのタブレットPCは最終的にアンドロイドを採用することを発表してその短い一生を終えてしまったり、SONYの会長に至っては、同じタブレットPCの発表に際し、改良こそ企業の技術力という、技術開発力で世界を席巻してきた企業ののTOPが正気とは思えないコメントを公の場でしたり…。
いやいや、ちょっとまとまりがなくなっちゃったけど、とにかくがっかりだ。というかこんなこと思ってるのは自分だけなのかな?もしそうだとしたらこれは本当にXL(エクストララージ)のがっかりだ…。

P.S.最近本当に暗い内容が多くてスミマセン…。本当は自分も景気のいい話を書きたいんです…。

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ソーシャルメディアマーケティングの本質とは?

 これも少し前の事だが、シリコンバレー地方版の編集長KOSAKA君が今注目のソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)に関する講演をSVJENでしてくれた。巷で本当に騒がれていながら、「いったいSMMって何?」という部分があった自分にとって彼の話は本当に明快で目からウロコ的なものだった。素晴らしかった。結論から言ってしまえば、SMMの本質というかGOALは、BACK TO THE BASICで「よりよいサービスと優れた品質を保つ」ということに尽きるのだ。
 ご存じのようにソーシャルネットワークは、言い方を変えれば井戸端会議と伝言版がインターネットを利用したメディア系に発展したものだ。なので、その実態は口コミの発展系である。KOSAKA君はこんな例を話してくれた。近所に韓国人が経営している中華料理屋がある。間違いなく家族経営で、父ちゃんがシェフ、母ちゃんが白いエプロンをつけて給仕をしている。どう見てもPCやインターネットを使っている人たちとは考えにくい。この中華料理屋、実は手打ち麺(と思われる)がもちっとしていて凄く美味い。そして白いエプロンの母ちゃんも愛想がよくサービスも気持ちいい。さてこの店の麺を食べた客がその感想をTWITTERやYELP(こちらの口コミ情報サイト)にその美味かった感想などを書くと、その情報をみた人たちが、そのお店に来るようになる。そして同じ感想をもつと、またその感想をUPするので、お店にはどんどん御客が集まってくる。で、PCの環境に全く縁のない父ちゃん母ちゃんは、連日膨れ上がる客数に首をかしげて「一体どうしたんだろうねえ??」なんて言う事態をもたらすことになる。勿論一銭も御金をかけずに、このお店は御客を集めることに成功するわけだが、そこには絶対的に客を裏切らない、味の品質と質の高いサービスが条件となるわけだ。つまり、この基本ともいえる点さえしっかり押さえていれば、お金をかけなくともPRができるのがまさにSMMの本質だと彼は結んだのだが、まさしくその通りだな!と思った。
 ここが今までのインターネットによるマーケティングや通常のPRとの大きな違いなのだと思う。たとえば今までのお店やサービスの評価というのはGOOGLEに代表されるようにヒット数がいかに多いかで決まっていた。つまり見栄えのいいHPを作って、そこに興味をそそる写真などをたくさん載せれば、また随時新しい話題をUPしていれば、その味やサービスを実体験しなくとも、クリックの数によってそのお店が素晴らしいと評価されてしまうものだったわけだ。そして「おたくのHPのヒット数を増やしますよ!」みたいなWEB製作会社もたくさんあったと思う。通常の広告媒体を利用した宣伝も一方的に消費者に向けられるものであって広告主は、商品やサービスを購入したりした体験した人のフィードバックがあるまで、その効果はわからないのだが、まず製作費用が派生してしまうのだ。そういう意味でSMMは今までとは全く異なる方法で本質さえしっかり押さえていれば、金と労力をかけずにPRができてしまうというわけだ。
 
 

 しかしながらその品質とサービスを常に維持しながら、さらによりよいものにしているためには、それに対するさらなる努力が必要になる。そして、さらなる飛躍につなげるための新しい方策が必要になる。この部分がFACEBOOKなどが中心になって取り入れている新しいマーケティングの手法なのだと思う。そしてこれは実際の口コミと人の推薦に裏付けされたものになるので、効果はより高いものになると考えられるだけでなく、今まで大金をはたいてPRができる大手企業が中心のマーケティングの世界がひっくり返ってしまうような事も平気で起こるようなことも十分にありうるのだ。その状況をTACHWAVEの鶴ちゃんがSATISFACTIONGARRANTEEDを例に話してくれた。代官山にわずか5坪の店舗しかないこのアパレルショップはFACEBOOK上での情報発信が功を奏し、今では世界中から42万人ものLIKEを獲得し、FACEBOOK上では日本のアパレルメーカーではUNIQLOをはるかにしのぎ、世界の有名ブランドをみてもエルメスやカルティエを凌駕する地位に君臨している。つまり、世界の40万人以上の人がこのわずか5坪のSHOPの無料の情報発信を共有し、場合によっては商品を購入しているわけだ。これは凄い!同社は早くもそのブランド力でアパレルのみならず他の商品にも日本の大手メーカーとタイアップして世界制覇をもくろんでいるらしい…。ここまで来ると本当に凄い@@!!

 こちらでは早くも今までのE-COMMERCEならぬF-COMMERCEという言葉もつかわれ始めているように、これからは、いかにFACEBOOKをはじめとした新しいSMMのサービスを利用するかによって、明らかに大きく今後のPRの状況が大きく変わってくるといえる。そのためには、まず彼らの提供するサービスの本質をしっかりと理解することが大事で(自分自身FBを使用しているけどまだまだわからないことが多い…)加えて、それが特にビジネスにおいてはどのように活用できるのかを吟味する事が、いかにお金をかけず(?)に効率的なマーケティングとPRを展開するかにかかっていると思う。まさに知ったもの、早く活用したもの勝ちの感じだが、その本質には「より良いサービスと品質を保つ」という大前提があることを決して忘れてはならないのだ。

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第2のITバブル到来の予感…

  サンフランシスコに老舗のオークションハウスがある。数年前(?)にイギリスのオークションハウスに買収され、その名前の一部をとりBOHAMS&BUTTERFIELDとなったが、かつてはBUTTERFIELD&BUTTERFIELDといって東のサザビーズに対して西のBUTTERFIELDというくらい有名だった。ここではネットオークション華やかなりし今でも、昔ながらの会場でのBIT方式でオークションが毎週のように開催されている。今では年に一回になってしまったが近代、現代版画(リソグラフ中心)のオークションも開催されていて、この手の版画のプチコレクター(あくまでも売買目的ではなく観賞用という趣味なので…)だった自分はアメリカに来た当時から小遣いが少し溜まるとBITに参加したりしていたのだが、最近はなかなか手が出なくなったので、今では会場に足を運んでPREVIEWし、後から結果をネットで確認しするレベルでたのしんでいる。さて、今年4月に開催されたこのオークション、出展数はだいぶ多くウォーフォールやリキテンシュタイン、デビッドホックニーなど巨匠の作品もかなり混ざっていて非常に楽しみだったのだが、結果を見てかなり驚いた@@!落札価格は軒並み昨年の倍以上!ウォーフォールのキャンベルシリーズなどは軽く昨年の倍近く、その他人気の割にはリーズナブルだったサムフランシスやマザウェル、ジムダインなども、とても信じられないような価格が付いていた。。。これは明らかに凄い、というか変だ。
 実は同じような状況をかつて見たことがある。それは80年代後半のバブルの時だ。当時日本の百貨店ではあちこちでこの手の版画の展覧会、即売会などが開かれていて、上記ウォーフォールの作品などは軽く200万円以上で売られていた、そしてYAMAGATAとかトーマスマックナイトなど今では二足三文(だと思う)でオークションにも出てこないような画家の作品まで法外な値段で取引されていた記憶がよみがえってきた。これは明らかにバブルの症状だ。。土地と不動産の値段がウナギ登りに上昇していた当時とは背景が違うのだが、今のアメリカの状況は株価は低迷、土地不動産の価格は絶望的で、全く投資対象にはならない。そんな状況なので、投資先のない投資家たちが少しでも利益を得る事ができそうな、美術品にも注目しているように思えてならない…。
 さて、先々月になるがビジネス系のSNSサービス会社であるLINKEDINが上場(以下IPO)を果たした。当初の初値の$45に対し、株価は見る見るうちに上がりあっいう間に3倍近くまで高騰し現在も高値で取引されている。その後もオンラインラジオ局のPANDRA,などが上場。この先もGROUPONや、ソシアルゲーム系のZYNGAなどの上場が予定されていて、ここにきて新興IT系会社のIPOが続きそうな状況なのだが、はたして彼らは本当に実力があってIPOをするのだろうか??FACEBOOKやTWITTERなら新たなインフラを構築したという本当の意味での実力があり、彼らが株式を公開するというのは非常に正当性があると思うのだが、たとえばGROUPONは先行で逃げ勝っていても、いづれはGOOGLEやFACEBOOKなどの大手が同系統のサービスを始めれば、その絶対数で勝ち目はさなそうに見えるし、この先益々課金が難しくなっていくであろうソシアルゲームのZYNGAにしても業績の先細りは容易に予想がつく(私の判断です)。そういう意味で、この先のSNSに起因した新興IT会社のIPOには、今まで投資先が枯渇状態だった投資家たちが、まるで養殖場にまかれた餌に群がる魚のように、どこかITバブル時代と同じような感覚で飛びついているような感じがしてならない。

 お恥ずかしい話、「NSADAQ上場企業のリストにサルにダーツを投げさせて中った会社の株を買っても損はしない」と言われた先のITバブルの際に、大やけどをした自分にとっては、今回は間違いなく同じ轍は踏まない自信がある(というか先立つものもないんだけど…)のだが、はたして自分の予想は正しいかどうか。。。この先ちょっと動向を静観してみたい。
 
 

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どんどんひとつになる中で日本は勝ち残れるか?

 数週間前に顧客である日系の車載オーディオ機器のメーカーを数社訪問した。そんな一社の幹部と食事を共にしたのだが、その話の中で昨今のカーオーディオの状況について、日本のカーオーディオはTOYOTAや日産をはじめとする日本メーカーの車と共に、その要望に叶うべく限られた空間で最良の音質を提供する機能や自動車の振動にも耐えうるピックアップの開発等、性能や機能を拡充させることによって世界に広く浸透するようになったのだが、昨今では既にMP3が主流になる時代。加えてカーナビを中心として、ある意味単にオーディオ機能だけでなくGPSや車の使用状況そのものをモニターするプラットホーム的な役割を担う、しいて言えばコンピューター化してきた状況をみると、そこには既に日本が得意としてきた技術は全く不要の、誰にでも製作できるタブレット型のPCですべて置き代わってしまうのは明白だと言う。つまりいきなりAPPLEがIーPHONEを車載用プラットフォームと定義づけ、車のダッシュボードに取り付けられるようになれば自身のもつI-PODの機能やGPS機能、そしてサテライトシステムの利用で緊急時のサービスや、車種別自己診断機能、サービス履歴のデータベースのアプリを組み込むことによって完全に現在のカーオーディオシステムがもつ機能はすべて網羅できてしまうと言うことで、いつ何時彼らが真剣に、この業界に参入してくるかと言う状況を非常に憂慮しているとの事だった。もちろん、そこには安全性の基準や生産拠点がTS等のAUTOMOTIVE関連の生産工場としての認可をとっているかなど、まだまだ乗り越えなければならないハードルはあるのだが、少なくとも技術的には、IーPHONEをはじめとしたスマーフォン、タブレット型のPCで十分機能はカバーされてしまうのが現状だ。

 実はこのような状況、既に周知のことだが、カーオーディオにとどまらない。つい最近、GOOGLEがお財布携帯市場への参入を発表したのがいい例で、これからはスマートフォンをハードウェアのメインとして今まで散在していたあらゆる機能がどんどんひとつにまとまっていく傾向があるように思う。もう現金や何枚ものクレジットカードや定期券、IDなどを持つ必要がなくなる日がすくそばまで来ているようだ。特に最近、この分野では世界基準となるであろうNFC(NEAR FIELD COMMUNICATION)規格に順ずる数々の機能と製品が大きく飛躍をすると考えられている。
 さて日本ではこの分野、SONYが開発したFELICAが著名で既にSUICAや電子マネー(お財布携帯?)のEDYあたりで市場には浸透しつつあり、その方式は香港やシンガポールでも採用されているようだ。そういう意味では、日本は、いつものごとく先端を走っているといっても過言ではない。しかしながらFELICAの技術は国際標準ではない。類似の機能を持つNFCは、製品すらまだ具体的に登場してはいないが、こちらは国際基準として確立しつつある。このNFCを推進する団体はFELICAを開発したSONYが大きく関与しているのだが、日本で先行している市場の拡充(とくにNTTとの共同開発等になると、いつものように日本の市場に特化した傾向になる可能性は十分考えられる)に躍起になっている間に、今までのコンスーマー製品と同じように、またグローバルな市場展開という流れに乗り遅れて、携帯電話がそうであったように日本固有の方式にとどまり委縮した形で終わってしまうような気がしてならない。この辺り会社の体制だけはインターナショナルになったSONYがどこまで理解し考えているのか。そして彼らが推進する世界標準化に彼ら自身が乗り遅れることはないか今後の流れは非常に注目したいところだ。せっかくのグローバルな商品を日本から発信できる大きなチャンスである。半導体、携帯電話、PC、そして昨今ではTVまで他国にイニシアティブをとられている今、本当に何としてもものにしてもらいたいものだと切に願う次第である。

 

 ところで話は全然違うのだが、以前このBLOGでTPICにさせていただいたI-PHONEやアンドロイド向けのアプリを開発するスペクトラムビジョンのVOICE4Uが何と先月の日経BP主催アンドロイドプリケーションアワードの大賞を受賞した!昔からオーナーであるYUMIちゃんの苦労と努力を知っているだけに本当にうれしい!あらためておめでとうございます!

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次世代端末の功績

 早いもので、もう今年も残すところあと2週間になってしまった。ブログも忙しさにかまけてだいぶサボってしまいました。どうもスミマセン。弊社がメインでお付き合いしているメキシコの工場の多くは今週末から年明けまでのクリスマス休暇にはいる。全体からみればアメリカ市場向けのビジネスはい昨年より、だいぶ回復してきたのだが、日本の各TVメーカーにとっては、試練と大きな変革を余儀なくされた年であったに違いない。そんな中、残念ながら実際の製造は日本のメーカーではないが、新たに期待の新製品であるグーグルTVがリリースされ、自分もきっとこれが再びTV市場に旋風を巻き起こすのはないか?と前のブログで大胆予測をしたのだが、実は結果は散々で(本当に予想が大幅に外れてしまってナサケナイです。。。ごめんなさい)、年内(2010年度)の総生産台数に対して、わずが10分の一程度しか売れていないという結果だったようだ(スミマセン。。ここでも前回の記事で一つ間違いをしておりました。前回総生産台数200万台と書いたのはTV全体の数字でインターネットTVだけではありませんでした)。そのため、このインターネットTVの来年度の増産計画に鼻息を荒くしていた、協力製造メーカー各社もこの年末にきてがっくりと肩を落としてしまった感じである。

 確かに市場の成熟度という大きなポイントはあるのだか、S社の製品自身、ディスプレイのデザインはまだしも、その操作性の複雑さと前時代以前をほうふつさせるリモコンのデザインと操作性の悪さは酷評されていた。おまけにマーケティングもお粗末で、ディスプレイ付きのTVは$600なのにセットトップBOXタイプのものでも$400.。これでは$99のアップルTVには勝てるはずがない。そしてTVという位置づけの販売戦略も考えてみたらちょっとお粗末だ。普通、どの家庭にも1台や2台のTVは当たり前であって、そこにさらに機能は異なるが、もう一台のTVを加えるというのはやはりかなりの抵抗があると思う。それであれば、たとえば名称はTVであっても寝室でベッドに横になりながら好きな映画やサイトを観れるとか、キッチンに設置して、料理番組やレシピのコンテンツに特化した扱い方、つまり用途や目的に応じて自由に使える新しいTVみたいな感じを前面に出した戦略をクリエイトすべきではなかったか・・・。とまあ、断片的に聞いた悲惨な売り上げレポートからそんなことを考えてしまったのだが、この製品自身に関しては、思うにI-phoneのように、3年ぐらい前に発売された当時は、ただのタブレット型の携帯電話であったのが、電話機能に通常のインターネット機能を融合させただけでなく、そこにコンテンツを豊富に盛り込んだり、極めつけは豊富なアプリを利用でき、さらにカメラや動画撮影などの性能を格段に上げることによって、飛躍的にそのシェアを伸ばしていったように、インターネットTVも、そのうち使い勝手が理解され、豊富なアプりケーションがそろい、そして映像も現行のTVをも凌駕するくらいの品質になれば、そのシェアは飛躍的に伸びるような気がする。

 さて、I-phonenアプリケーションだが、本当に、その種類の多さと性能の凄さには驚かされる。音声検索ではI-PHONEのマイクに向かって必要なものを話すだけで、そのサイトを検索できるし、行きたい場所を言うだけで場所の地図情報が現れる。なんと全くの日本語発音でもきちんと対応してくれるから、その完成度の高さには驚かされる。そして今日友人の紹介してくれたアプリは驚愕そのもの!なんとI-phoneの動画で撮影するものが、そのまま翻訳されてしまうという代物だ。たとえばスペイン語のメニューを撮影すると自分のI-phone上には、そのスペイン語が英語で表示されるのだ。びっくりした!ここまで来ると、まるで近未来のテクノロジー。やりたい事や知りたいことは、この小さな端末ひとつで、すべてが可能になってしまうといっても過言でもなんでもない。 そしてその夢をかなえてくれる端末は便利さというだけでなく、医療現場における管理や実際の診療に無限大の可能性を与えたり、今まで不可能に思われていた高度の遠隔医療の現場に貢献したりと人々の暮らしや今まで考えられなかった様々な環境にも夢と希望と幸福を与えている。

 もう10年以上の付き合いのある友人のYUMIちゃんは、年を感じさせない(失礼)、元気溌剌なお母さん、2人のお子さんも元気に育ってお姉さんは大学生。長男のWATA君は高校生。彼は1歳のときに自閉症と診断され、言語障害のために言葉をうまく発することができない。YUMIちゃんは、そんなWATA君を全く環境、そして医療制度や習慣も異なるアメリカという地で一生懸命育ててきた、きっと並大抵の苦労ではすまなかったとは思うのだがそんなことをおくびにも出さずいつも笑顔のYUMIちゃんを見ていると、ついつい自分も元気になる。そんなYUMIちゃんが、いちばん苦労をしてきたのが、いかにしてWATA君と意思の疎通をもつかということだ。言語に障害がる為にWATA君は言葉もうまく理解できないし自分の気持ちを伝えることもできない。WATA君の障害はパニックに陥ることが多くあり、これが始まると本当に手がつけられなくなる。それを少しでも軽減するために、その時の気持ちや感情を絵にしたカードを見せることによって意思の疎通を図ろうと努力した結果、WATA君自身も徐々にその理解度が進んできた。そしてそ理解度がますにつれて、カードの数も多くなり、多い時にはそのカードだけで16kgにもなる荷物をYUMIちゃんはWATA君との外出のたびに持ち歩いていたそうだ。その後ノートパソコンが普及し、自分が作ってきたようなカードをアイコンにした新しいソフトや端末が発売されたのだが、PCベースでは、やはり使い勝手が悪く、ソフトに至っては、価格が$5,000もするような高額なものだったそうだ。
 そんな時、新しい端末が発売された。I-phoneだ。勿論携帯電話だから持ち運びは簡単。キーボードに依存しない操作性と、豊富な容量で、16kg分のカードをうまくソフト化すれば問題なくアプリとして保存することが可能ではないかと考えたYUMIちゃんは、シリコンバレーは優れたエンジニアが豊富にいる土地柄、さっそくエンジニアの友人たちと相談。そして基本的はアーキテクチャをまとめ、今までの製品の不足点や不備な点を補いながら賛同するエンジニアたちと共同で独自に開発したソフトがVOICE4Uだ。会話補助ソフトとしてAPPS市場にリリースされたこの製品は、今までの価格の何十分の1で購入でき、I-HONEのみならず、I-PADやアンドロイド端末でも使用が可能。同

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次世代TV市場で日本勢は生き残れるのか?

 GOOLE TVとAPPLE TVが、この秋ついに発売される。俗にインターネットTVといわれ、既存の放送局の番組や放送時間とは関係なく、ケーブルTV(これは時間の制約があるが)やインターネット上の映像媒体を自分の好きな時に好みに応じてみることができる。たとえば検索ウィンドウに<石川遼>と入力すれば彼が登場する番組がすべてリストアップされ、その中から好みの番組をセレクトするということが可能になるのだ。そしてその可能性は既存の番組にとどまらず過去の番組や、自分がHDDに録画した映像まで広げることもできるようになるそうだ。アメリカで発売されるGOOGLE TVはかつてSONYだったメキシコのFOXCONNの工場でのOEM生産。サイズは20”~46”までで8月から月産40万台。年内中に200万台というかなり強気の生産量だ。APPLE TVはセットトップBOX型での販売でディスプレイは含まないが価格は何と99ドル。まだGOOGLEのほうは具体的な価格が発表されていないが、生産台数から考えるとAPPLEと同様、その販売方法は携帯電話のようにハードの価格を極力抑えケーブルTV との契約、また有料チャンネルの利用費を考慮して非常に安価に設定される可能性がある。
 既存のTVでは考えられなかったような新しいスタイルのTVは、このように販売方法だけでなく番組製作や、広告などすべてにおいて全く違ったかたちの市場を創出する可能性がある。たとえば制作では、今までのように大手の広告代理店がスポンサーと契約してその費用での番組制作という流れだったものが、今後は制作側が独自にスポンサーをみつけ(もしくは資金調達し)、番組を制作して配信会社に売り込む、といったこともできるし、YOUTUBE系の動画配信で個人クリエイターがどんどんTVという媒体に登場することも可能になる。これは今までのテレビ局を中心としたブロ-ドキャスティングの世界に壊滅的なインパクトを与えていくであろうことは容易に想像できる。そして非常に重要なことは、このようなTV(やそのOS)を開発し、実現させたのが今まで世界を席巻していた日本のTVメーカーではなく、APPLEやGOOGLEといったITメーカーだということだ。簡単に言ってしまえば、この次世代TVは、なんら日本の技術開発には依存するところがないので誰でも作れてしまう、つまり安く生産できるところに製造はすべて流れてしまうということだと思う。確かにGOOGLEの第一弾はSONYブランドで発売されるらしいが、その生産はアメリカにおいてはEOXCONNでのOEM生産なので日本における生産拡大に寄与することはない。前回のBLOGに書いたように雇用促進や国内総生産にはほとんど関係ないといえる。これは考えてみると恐ろしいことだ。ついにTV市場においても日本のアドバンテージがなくなってしまうのである。確か90年代当時、電話、TV、PCのどれがコミュニケーションの主流になるか、ということが問われていたことがある。結論としては、それぞれが個別に進化を続け現在に至っているのだが、PCでは、CPUはインテル、OSはマイクロソフト、そしてメモリーも台湾韓国勢にお株を奪われ、携帯電話に関しては、最高の技術と品質で世界を席巻してもおかしくなかったのに、CDMA規格に追従できずあっけなく敗北、最近ではタブレット型でもAPPLEに簡単に押されてしまい、いいところはまるでなし。そして最後の牙城として何としても頑張ってもらいたかったTVにおいてもついにその時が来てしまったか。。。という誠に残念な思いを隠すことができない。
日本は、この次世代TVの隆盛に対し、どうも最新のウェブ技術言語である「HTML5」に日本が持つ「BML」というテレビとインターネットを連動させる規格を盛り込み、その日本規格を世界の標準にする目論見らしいのだが、その規格に準じたTVの商品化は2~3年後だそうだ。この一大事にも関わらず相変わらず稟議書にたくさんのハンコをもらう作業に時間を費やさなければならない企業のお粗末な状況が容易に想像できてしまう。ちょっと絶望的だ。2年もあれば市場はあっという間にアメリカ勢や韓国、台湾勢の猛攻に席巻されてしまうことが目に見えるようだ。
 このような流れに対して、日本以外の新興TVメーカーのアクションは日本と違って非常に迅速だ。韓国勢は既に強大化したサムスンやLGがそのシェアと開発力を武器にGOOGLE TVのOSを踏襲しながらAPPLICATIONを主流とした新しい形態のTVを年内にも発表予定。また台湾勢はこちらも巨大化したEMSメーカー各社が傘下にあるディスプレイ製造メーカーとの連携を強化し、客先(もしかしたら日本のTVメーカーが中心になるかも…)からの要望に備え一括でTVの生産ができる体制づくりを着々と始めているようだ。
 果たして日本のTVメーカーは、どのような方法でこの流れに立ち向かおうとしているのか??? もはや、「裸眼で3Dが観れる!」ようなTVを発表したところで何のインパクトもないと思うのだが…。
 最近、日本のTV番組は、ほとんどが見たこともないような4流5流のお笑い芸人を集めたクイズ番組や、温泉、グルメ特集がほとんどで、全くと言っていいほど精彩を欠いている感がある。これらに比べたら、見たい番組を見たい時間に、そして無数の中から選ぶことができる次世代のTVが間違いなく非常にはやいスピードで市場に浸透するであろう状況が、容易に想像できてしまうのは私だけだろうか。。。

 

 

 

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