2009年をどう生きるか

 08年、サブプライム問題に端を発した金融危機による大手金融機関の倒産から波及した景気の冷え込みは、後半一挙に加速し、今まで不動と言われたアメリカ自動車業界(ビッグ3)が破綻しかねないという前代未聞の状況を生み出し、加えて加速する円高による日本企業の業績不振、そして中東を中心とした情勢不安は拡大の気配まで見えてくるという不安な世相を踏襲したまま2009年は幕を開けた。とにかく去年は特に後半、青ざめるほどの急激な円高に生きた心地がしなかった。為替の問題は常にここでもテーマにしているが、すべての仕入れ先と円建てで商売をしている弊社にとっては一番重要な問題であることに変わりはない。10月からの急激な変動で3万ドル近いお金がまるで手品を見ているように右から左に移ったとたんに消えてしまった。3万ドルの利益を上げるためには最低でも10倍以上の売り上げが必要になる。30万ドルを売り上げるということは並大抵の苦労ではない。本当に大枚の入った財布を無くしてしまったような感覚だ。12月の決算で、なんとか年は越せる目途はついたものの、この先の状況は大半がさらに悪化の予想で本当にどうなるかという不安ばかりが先行してしまうと言っても過言ではない。で、今年もさらに進むであろう、この円高の状況をどう乗り切っていけばよいのか?少なくとも去年までは為替のヘッジが可能だったので、大型の案件であれば事前に予約を入れるという対応もとれたのだが、なんと昨年の後半からそれもできなくなってしまった。ということは極端な話、なす術がないわけだ。
こうなってしまったらもうどんなにあがいても仕方がない。為替相場だけでなく景気の状況もよく見極めたうえで、それに順応した生き方を見出し、かつ戦略を立てて柔軟に対応していかなければならない。とにかく今年は市場の冷え込みも半端ではない。でも必要なものは必要だし、こういう時期こそ今まで忙しいがゆえに目の届かなかった品質管理体制の見直しや修正予算の削減などに本格的に取り組むよいチャンスであるということを前提に客先へのアクションアイテムを吟味していきたい。
 巷では「100年に一度の大不況」といわれる2009年。この不況の状況だけを見て不安にうずもれてしまうか、それとも、この100年に一度の経験ができることをラッキーと考えて行動するかによって、将来は大きく変わってくると思のだ。


 

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