食品製造業が熱い!

先週はサンディエゴに出張。途中LAにて知り合いでファクトリーオートメーションを手掛けている知り合いとランチを共にした。話の中で、1年ぐらい前から日系の食品製会社からのライン増設に伴うひきあいが増えているという。これにはどうも円高が大きく関係しているらしい。昨今ではIT産業で話題に上ることが多いアメリカの経済界だが、実は農業大国として未だに大豆、トウモロコシ、小麦等々の一大生産国だ。日本の大手食料品メーカーは、これらを原材料として日本(もしくはアジアの工場?)に輸入してそれを食品に加工していたのだが、円高のメリットをさらに生かすために原材料をアメリカで加工し製品としてアメリカ国内の販売や日本、アジアへの輸出に充てるスタイルを強化しているとのことだ。確かに加工費の高い日本での加工や原材料の出荷コストと時間もかかるアジアでの生産の価格的なメリット分が25%もの円高によって減少している状況を見ると、なるほど非常に納得がいく。実際にカップラーメンを製造する東洋水産や、日清食品はアメリカでも人件費が高いといわれているカリフォルニアのLA近郊に10ライン近い大工場を所有しカップラーメンを量産している。アメリカで販売されているこれらメーカーのカップヌードルは殆どがMAME IN USAだ。
また日本酒の製造メーカーである月桂冠や大関、宝酒造もカリフォルニア米を使用した酒造りを強化し、米国や南米への輸出を行っている。そのほか、KAGOMEや、MIZUKAN、KIKKOMAN,CALBEE等々、日本でも有名な各メーカーはその製造で非常に景気がいい。
さてさて、このような需要にはやはり高度な技術と信頼性のある日本のFACTORY AUTOMATIONが不可欠に思われるのだが、意外とこの分野での日系メーカーの進出は少ないようだ。そんな関係から知り合いは、かなり日本とも連携すべく奔走しているそうだが、なかなか供給が間に合っていない状況だという。その大きな理由はやはり食品関係ということで、その基準の違いや衛生上の規制におけるためらいがあるのだという。確かに日本の厚生省(いまもそうですか?)にあたるアメリカのFDAには訴訟大国のアメリカならではのかなり厳しい基準があるようだが、この基準、自分も実際にかつて飲食店の設備を手掛けていた関係で感じた事は思ったより複雑ではないということだ。逆に日本のほうが規制が厳しい(たとえばアメリカで一般に販売されているBBQグリルは日本には食品に触れるということで特殊は許可と承認がなければ個人輸入もできない。)ということを考えるとアメリカのほうが、考えようによっては最初の敷居を超えてしまえば案外簡単に行きそうな気がする(勿論きちんとした事前調査は必要になるかと思うが)。また食品製造ラインといってもその中には検査、洗浄、計量、梱包、充填といった数多くのプロセスがあり、これらを個別に考えてもがんじがらめの規制に縛られているということはないのではかと思う。自分自身の経験でもあるのだが、よく日本のメーカーに「御社の製品をアメリカで販売したい」と持ちかけた際、「いや、うちの製品はUL(電機製品規格)やOSHA(労働安全衛生)の規格に準じてないから」という話を返されることが多いが一般的にULは消費者向けの電気製品のの規格であり、工業製品や製造設備には適用されていないということがわかっていなかったりする。どうしても訴訟大国というイメージが強すぎるのかも知れない。いづれにしてもしゃんすは多分にありそうだ。我は!と思う会社はぜひそのあたりのリサーチからスタートしてみてはいかがなものか?かなり大きな需要があるのだ。もしかしたら、このビジネスだと円高は逆風だが、それにも勝る大商いができるかも知れない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です