少し前の話だけど…。


 9月の日本行きの際に長野でブドウ園を営んでいる友人のところへお邪魔した。彼とは90年代にアメリカで共に遊んだ仲だ。彼は日本に帰国後、20年近く(?)務めた大手証券会社を辞め、家族とともに長野で農業を志し、まさに40の手習いでブドウ栽培を始めた。
ちょうど9月は収穫の真っ最中。台風一過の素晴らしい青空のもと、見事に実ったブドウが本当にまぶしかった。味もまた格別。奥さんとともに作業にいそしむ姿は何ともうらやましい感じ。それにしてもわずか2年でこんなに素晴らしいものが作れるのは、もちろん本人の並々ならぬ努力もあると思うのだが本当に感動的だった(今頃は巨峰のジャムやジュース作りに忙しくしていることと思う)。


 ここのところの金融不安、軒並み大手証券会社の倒産や、銀行の統廃合、そして世界的な経済悪化のはざまの中で胃の痛い思いをしながら翻弄される人生を考えればそれこそ最上の選択だったかもしれない。かくいう自分もそんな嵐に巻き込まれ、相変わらずもがいている身の上。。。確かに世の中の景気が悪くなれば一次産業にも影響は出てくるだろうが、そんな中で自分の意思と違うところで翻弄されずに生きることができる彼の選択は、自分にも一考どころか熟考を与えるに十分値している。

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